過去ログ - 【カレイドスター】そら「今夜の すごい 相手」
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2: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 20:34:10.44 ID:Eb81FKCZ0
なぜ、私がブロードフェイを離れカレイドスターにいるかというと、このパーティーに呼ばれたからだった。
世界各国の劇団関係者が一堂に会するイベントで、私も呼ばれるのは今回が初めてだった。

短く切った後ろ髪に、果たしてドレスが合うかと乙女らしい悩みも抱いたりもした。
そんな憂慮も束の間、パーティーの主催者側から今回のパーティー用の演舞を作って参加して欲しいと申し入れがあった。
以下略



3: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 20:45:54.74 ID:Eb81FKCZ0
私自身、人の心配をしている場合ではない。
今回、皆仮面を被って会に出席する。
中には、この一大興行を見るために、各国の政治家やジャーナリストなんかも集まっている。
怪我でもさせれば、極論だが国同士の争いに――なんてことになりかねない。

以下略



4: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 21:02:48.22 ID:Eb81FKCZ0
数時間後――


ユーリが私の斜め後ろに立ち、くつくつと笑っていた。

以下略



5: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 21:16:39.90 ID:Eb81FKCZ0
「ああ、彼はミラノから来た人でね、控室で知り合ったんだ」

ユーリがスラスラと口から出まかせを言う。
私も、それに便乗するように、声のトーンを低くした。

以下略



6: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 21:24:58.40 ID:Eb81FKCZ0
アンナだ。
私と同じように男装をさせられている。
彼女は、また、なんとも分かりやすい恰好をしていた。

「あ、ちょ、君達……やめ、あ、誰か! 助けて!」
以下略



7: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 21:41:54.62 ID:Eb81FKCZ0
挨拶が終わり、その後、照明が消え、聞き覚えのある声が響き渡る。

「ケンだ」

そらが言った。
以下略



8:名無しNIPPER[sage]
2015/01/04(日) 21:46:26.20 ID:DOp0yDppO
カレイドスターとか俺得すぎる


9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 21:50:42.52 ID:Eb81FKCZ0
「楽しそうだね」

そらの横顔を見て、私は言った。

「え、分かりますか?」
以下略



10: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 22:01:17.16 ID:Eb81FKCZ0
「そうだね、僕もそらみたいな女性とだったら……」

なら、あえて乗ってしまうのも手だ。
標的をそらに変えて。
どうせ、分からないなら、楽しんだ方が勝ちだろう。
以下略



11: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 22:15:43.31 ID:Eb81FKCZ0
過去に、私はマスクを被ってそらの前に現れたことがあった。
その時も、彼女は確信に満ちた瞳で私を見ていた。
彼女の前で、私はいつも『レイラ・ハミルトン』だった。
私を『レイラ・ハミルトン』にさせてくれる。

以下略



12: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 22:26:56.66 ID:Eb81FKCZ0
「では、行きましょうか」

私は彼に合図する。
瞬間――そら、ではなく意識は会場全体に移っていた。

以下略



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