81: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/11(日) 01:16:18.03 ID:28VrLUe+0
どれくらい経ったのだろうか。
あたしは、まだ生きているみたいだった。
あいつにもそれなりの手傷は負わせれたようだが、もう姿が見えないことから、動ける程度のものだったのだろう。
杏子「...父さん」
名前を呼ぶが、返事はない。
杏子「...母さん」
辛うじて動く左腕だけで、床を這う。
杏子「...モモ」
全力を出しているが、まだ遠い。
杏子「......」
やっとみんなのところへ辿りついたと思ったら、眠くなってきた。
もう、なにをする気も起きない。全部投げ出したい。
そう思い、意識を手放そうとしたその時
かすかに聞こえる呼吸の音に、ちょっとだけ安心した。
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