92: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/12(月) 17:58:20.39 ID:tWnULDNN0
流石におかしいと感じた私は、すぐに教会の扉を叩いた。
マミ「ごめんください。巴マミです。なにかあったんですか?」
だが、返事は無し。扉を更に強く叩く。更に大声で呼びかける。それでも返事は無し。
93: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/12(月) 18:00:14.19 ID:tWnULDNN0
真っ先に目に入ったのは、椅子の上に立ち、天井から吊るされたロープで、今にも首を吊ろうとしている佐倉さんのお父さん。
なにをしているのか?決まっている。
これは―――自殺だ。
94: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/12(月) 18:01:30.04 ID:tWnULDNN0
床には、大量の血が飛び散っていた。
マミ「なんで...」
その血は、紛れも無くモモちゃんと佐倉さんのお母さんのもので
95: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/12(月) 18:01:53.95 ID:tWnULDNN0
背中に走る灼熱、激痛に、私は前のめりに倒れる。
どうにかして身体を起こそうとするが、しかし仰向けになったところで押さえつけられてしまった。
左手で絞殺さんばかりに首を絞められ、私は呼吸すらままならなくなった。
96: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/12(月) 18:03:03.14 ID:tWnULDNN0
杏子父「お前が杏子を唆し、悪魔に付け入れさせたのだな!?」
マミ「な、なにを...」
杏子父「この世から消え失せろ!この薄汚い魔女め!」
97: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/12(月) 18:04:49.00 ID:tWnULDNN0
激痛に耐えかねた私は、無意識の内に彼の左腕を思い切り掴んでいた。
魔力で強化された身体は、一般人の能力を遙かにしのぐ。
バキリという嫌な音と共に、佐倉さんのお父さんが悲鳴をあげる。
98: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/12(月) 18:06:20.79 ID:tWnULDNN0
モモ「やめて...パパ...」
目を覚ましたモモちゃんが、彼に必死に縋り付いた。
モモ「マミお姉ちゃんをいじめないで...ぶつならわたし...」
99: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/12(月) 18:08:06.92 ID:tWnULDNN0
マミ「はぁ、はぁ...」
彼の身体に魔力を流す。
既に血は止まっている。傷口も塞がっている。
100: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/12(月) 18:09:19.84 ID:tWnULDNN0
どれほどの時が経っただろう。1分か10分か1時間か...
涙は枯れ、頭も冷静さを取り戻していく。
101: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/12(月) 18:10:11.53 ID:tWnULDNN0
佐倉さんから受けた傷を引きずりながら、私は教会からの帰り道を歩く。
QB「マミ、どうして杏子に真実を話さなかったんだい?」
102: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/12(月) 18:11:54.01 ID:tWnULDNN0
魔法がうまく使えない。
魔女をリボンで拘束しても、すぐに解かれてしまう。
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