過去ログ - あやかしの地獄
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7: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2015/01/06(火) 01:25:12.15 ID:RN7L+xaq0
「ナア、君。小腹が空いたとは思わないかい」

チイちゃんの言葉遣いはなんとも奇妙で、
まるで何処か遠く街中の、綺羅びやかな歌劇団の男役がそこにいるかのようでした。
小さく可愛らしい彼女でしたが、その凛々しい顔立ちと語り口調は怪しい色気を放っていて……。

妾は思わずクラクラとしました。
強い洋酒の香りに当てられたかのように、目眩を覚えたのです。

「ええ、ええ……。空きました。妾はモウ、お腹がペコペコで……」

妾は荒い息をしいしい、途切れ途切れにそう応えました。
するとチイちゃんはニッコリと、頬を吊り上げて笑うのです。


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