過去ログ - 真姫「魔法少女……」さやか「ラブライブ……」
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3: ◆6Bdy8vnprAPe[sage saga]
2015/01/06(火) 18:05:48.63 ID:f+gmxclL0


将来が有望される児童が集まり、各々の演奏を披露する場。



私は、選べないのに。



私は、音楽の道に進むことができないのに。



彼は、彼女は、楽しげに進んでいく。



歩んでいく。



ステージの上でスポットライトを浴び、自分の音楽を披露していく子どもたち。



その姿を見て、幼いながらに込み上げてきた感情は―――嫉妬。



キラキラした純粋な音楽を聴きながら、私は一人醜い嫉妬に心を燃やしていて、



そんな自分が嫌になり、嫌いになり、悲しくなり、それでも嫉妬心は消えてくれることはなくて、



何もかもが分からなくなって、涙が込み上げてきてしまう。



コンクールに誘ってくれた母親が悪いのではない。



私のピアノの発表会を見に行けなかった埋め合わせとして、誘ってくれたものだ。



ただ、その優しさが、この時は辛かった。



辛くて、辛くて、辛くて、



隣にいる母親が心配そうに声を掛けるのにも答えられずに、私は声を押し殺しながら泣いてしまう。



溢れる感情が我慢できなくなってしまった。



……あの時の気持ち、あの時の悲しみは、今でも容易に思い出す事ができる。



思い出すと、今でも胸がチクリと痛む。



そして、同時にもう一つ思い出すのだ。



その時、出会った音色を。



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