過去ログ - 真姫「魔法少女……」さやか「ラブライブ……」
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4: ◆6Bdy8vnprAPe[sage saga]
2015/01/06(火) 18:06:25.37 ID:f+gmxclL0


♪〜 ♪〜



泣き続ける私の耳に届いた音。



それはコンクールに出場している一人の少年が奏でたもの。



小学生の子どもが奏でた、純粋な音。



私は、その音色を聞いた瞬間、優しい微風が胸を走り抜ける感覚を覚えた。



胸を締め付けていた黒い感情が吹き飛んでいくような気がしたのだ。



音は、理性の壁をすり抜けて、心の奥底を揺さぶった。



まるで寸前にあった悲しみなんてなかったかのように、私はその旋律に釘付けになっていた。



確かに、他の児童も子どもながらに素晴らしい演奏をしていた。



だが、その音色は次元が違った。



心の芯を揺らす、透明なメロディー。



私は、ただそれに聞き惚れていた。



演奏者の名は、分からない。



ただ、その姿は目に焼き付いていた。



一人だけのステージで立ち尽くし、バイオリンに旋律を乗せる少年。



私は一瞬だけど、救われたのだ。




その旋律に、




彼の音楽に、




救われたのだ。




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