過去ログ - 真姫「魔法少女……」さやか「ラブライブ……」
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◆6Bdy8vnprAPe
[sage]
2015/01/23(金) 21:57:29.15 ID:rVr3C9aR0
にこちゃんの代わりに脳裏に描かれるのは、寂しげにベッドで佇む少年の姿であった。
上条恭介。
私と同じ表情をしていた少年。
真姫(少しでも……力になれたのかしら)
あの表情を見た時、私は彼を励ましていた。
何も考えずに、気付けばあんな言葉を発していた。
多分、あれは私の本心からの言葉であったから。
だから、私は恥ずかしがる事も、躊躇う事もなく、あの言葉を掛けることができたのだ。
真姫(あ……)
ふと、見える。
視界の端にある姿見。そこに映る私自身の表情。
十年前、悲しみの表情を映していたそこに、今は優しげに微笑む私の姿がある。
真姫「ふふっ……」
嬉しかった。
彼の力に―――昔の自分と同じ表情をしていた彼の力に、少しでもなれたのなら。
それはとても、とても嬉しい事であった。
真姫父「真姫……入っても良いかい?」
私が充実感に微笑み続けていると、不意にコンコンと扉が鳴った。
ノックと共に聞こえたのはパパの声。
真姫「だ、大丈夫よ!」
私は慌ててゆるんだ表情を戻し、ベッドに腰掛けるように体勢を変えた。
ま、まさかパパが帰ってきていたなんて。
病院の激務で家にいない事が殆どなのに……。
真姫父「入るよ」
真姫「どうかしたの、パパ?」
真姫父「何でもないよ……すこし時間ができたから帰って来ただけさ」
真姫「そ、そうなの……」
パパのその言葉に、私は純粋に嬉しいと感じた。
いつも仕事ばかりを優先していたパパが、私と話をするために帰ってきてくれるなんて。
やっぱりμ'sの事で対立したのが大きかったのだろうか。
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