過去ログ - 真姫「魔法少女……」さやか「ラブライブ……」
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◆6Bdy8vnprAPe
[sage]
2015/01/23(金) 22:00:08.82 ID:rVr3C9aR0
思考が、止まる。
パパが何を言っているのか、直ぐに理解する事ができなかった。
真姫父「彼の左手が治らないと知ったのは今日のことだ。あちらの医師から相談を受けてね」
真姫父「頼まれたよ、何か別の治療方法はありませんか、もしあれば教えて頂けないかと」
真姫父「その時、彼のカルテを診させて貰った。……正直に言って、もう出来るだけの治療は実行されていた」
何、を。
何を言っているのだろうか、パパは。
真姫父「例えうちの病院に来たところで、やれることに変わりはなかった」
真姫父「現時点の医学で、これ以上彼にしてやれる事はない」
してやれる事は、ない?
誰に、何を?
だって、彼は頑張って治療を受けて、必死にリハビリをしているんだ。
あんなに……あんなに頑張って。
それが、治らない?
真姫「嘘……でしょ?」
真姫「笑えないわ、パパ……そんな冗談……」
縋るような私の言葉。
パパは首を横に振るだけだった。
真姫父「……すまない」
真姫父「こうなると……上条君に治る見込みがないのだと知っていれば、お前を彼に会わせる事はなかった」
真姫父「こんにも辛い事を、お前に背負わせるつもりはなかった……本当にすまない、真姫」
彼はあんなにも頑張り、あんなにも望んでいるのに。
さやかがあんなにも願って、あんなにも祈っているのに。
真姫「嘘よ……嘘……」
彼の左手は、動かない―――。
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