過去ログ - 真姫「魔法少女……」さやか「ラブライブ……」
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67: ◆6Bdy8vnprAPe[sage]
2015/01/23(金) 22:00:08.82 ID:rVr3C9aR0

思考が、止まる。

パパが何を言っているのか、直ぐに理解する事ができなかった。




真姫父「彼の左手が治らないと知ったのは今日のことだ。あちらの医師から相談を受けてね」

真姫父「頼まれたよ、何か別の治療方法はありませんか、もしあれば教えて頂けないかと」

真姫父「その時、彼のカルテを診させて貰った。……正直に言って、もう出来るだけの治療は実行されていた」




何、を。

何を言っているのだろうか、パパは。




真姫父「例えうちの病院に来たところで、やれることに変わりはなかった」

真姫父「現時点の医学で、これ以上彼にしてやれる事はない」




してやれる事は、ない?

誰に、何を?

だって、彼は頑張って治療を受けて、必死にリハビリをしているんだ。

あんなに……あんなに頑張って。

それが、治らない?



真姫「嘘……でしょ?」

真姫「笑えないわ、パパ……そんな冗談……」



縋るような私の言葉。

パパは首を横に振るだけだった。



真姫父「……すまない」

真姫父「こうなると……上条君に治る見込みがないのだと知っていれば、お前を彼に会わせる事はなかった」

真姫父「こんにも辛い事を、お前に背負わせるつもりはなかった……本当にすまない、真姫」




彼はあんなにも頑張り、あんなにも望んでいるのに。

さやかがあんなにも願って、あんなにも祈っているのに。



真姫「嘘よ……嘘……」



彼の左手は、動かない―――。






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