過去ログ - 幸子「アイドルになった事に後悔なんてしていません」
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42:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 22:01:06.48 ID:EM5bJfah0
 平均より体重は軽いつもりですが、実際はどうなんでしょう。

 流石に鳥の羽根と同じくらい、なんてメルヘンな事を言うつもりはありませんし。

「重くないですか?」
以下略



43:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 22:03:40.25 ID:EM5bJfah0
「ちょっと聞いてもいいですか?」

「うん?」

「お二人はどうしてここにいるんですか? この場所にいると言う意味ではなく、この建物にいると言う意味で」
以下略



44:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 22:05:42.30 ID:EM5bJfah0
 それにしても、敵情視察?

 普通に考えれば、やっぱりそうなりますよね。

「もしかして、お二人もどこかの事務所の人なんですか?」
以下略



45:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 22:07:38.26 ID:EM5bJfah0
「あの、所属しているアイドルの人とか、芸能人の方とか、いないんですか?」

「世知辛い世の中でな」

「半年くらいなら、他社の雑務とかイベントセッティングとかを請け負えば持ちますけど、それ以降、誰もいい人が見つからなかったら……」
以下略



46:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 22:09:24.38 ID:EM5bJfah0
「輿水さんはどこの事務所なんだ? 担当のプロデューサーさんかマネージャーさんをあとで呼ぶから、教えてくれないか?」

「どうしてそう思うんですか?」

「君みたいな子が舞台裏にいたら、アイドルだって思うのが普通だろ? これもあるし」
以下略



47:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 22:11:46.23 ID:EM5bJfah0
「プ、プロデューサーさん、大変です! このまま医務室に連れて行くと、幸子ちゃんが不合格になっちゃいますよ!?」

「だ、大丈夫です! まだ輿水さんの出番まであと二十分くらいあります! その間に衣装に着替えさせて……あぁ、でも体を解したりする時間がない!」

 わたわたとする大人二人。
以下略



48:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 22:13:16.13 ID:EM5bJfah0
 恐る恐る、と言った様子で、プロデューサーさんがボクに問いかけます。

「それって、なにか理由があるのか? 折角最終選考まで残ったのに。いや、話したくなければ別にいいんだけど」

「別に構いませんよ。でも、説明するのは難しいですね……一言で言うのなら、井の中の蛙が大海を知って、飛び込んじゃった、って感じですかね」
以下略



49:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 22:17:55.69 ID:EM5bJfah0
「幸子ちゃんがアイドルに向いていないなんて言う神様がいたら、私が退治してあげます。私、こう見えても結構すごいんですよ?」

 ちひろさんは顔だけ僅かに振り向きました。

 横顔しか見えませんが、とても優しい笑みを浮かべています。
以下略



50:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 22:19:25.77 ID:EM5bJfah0
「……アイドルに憧れてた、って感じじゃないな。そう言う子は、自分の事を井の中の蛙に例えたりしない」

「……」

「そうだなぁ……自分なら簡単にアイドルになれる、って思ってた口かな?」
以下略



51:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 22:23:18.24 ID:EM5bJfah0
「話は変わるけど、輿水さん、君は聞いたか? 最終選考を突破した、現在の通過人数」

「いえ。残った人たちとは、連絡先を交換していませんし、会場は誰とも被っていませんので」

 最終選考に残った人は、ボクを合わせて六人。
以下略



52:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 22:30:18.79 ID:EM5bJfah0
「四回チャンスがあるのに、輿水さん以外、全員一戦目で負けてたあと、辞退したんだって」

「……は?」

 一瞬、思考が停止してしまいました。
以下略



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