過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 18:59:00.75 ID:CL7Y8+DEo
―――……また、来た……逃げなくちゃ……誰か……助け……
「久慈川さん? ……通信が途絶えたわ。察するに、絶体絶命ね」
「クソっ、どうすりゃいいんだよ!」
巽が声を荒げる。
「久慈川さんのいる座標は記憶したわ。こうなったら、私たちのうちの誰かが助けに行くしかないわね」
「可能なんですか?」
「テレビの中に入ればいいのよ。私たちの仲間も、その方法で閉鎖空間の中に入ったの」
「それをサッサと言えよ! 直斗、行くぞっ!」
「待って」
聞くが早いか、白鐘の手を引いて、ドアに向かってゆく巽を、長門が呼び止める。
「閉鎖空間につながっているテレビは、この街に一つだけ。そして、閉鎖空間に侵入すれば、既に捕らわれているもの同様、閉鎖空間からの脱出は不可能となる」
長門の言葉に、巽は「チッ」と小さく口を鳴らしながら、ドアノブに差し掛けた手を引き、室内に向き直った。
「僕が行きます。時間が惜しい、朝倉さん、そのテレビのところへ案内してください」
「一人で行かせるわけにいくかよ! 俺もついていくぜ」
「久慈川さんの座標を記憶してるのは、私のベアトリーチェだけよ。あなたたちが行ったって、ミイラ取りがミイラになるだけだわ」
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