過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 19:24:25.62 ID:CL7Y8+DEo
ガギ。
「なっ―――」
なんと、片手で、ダンテの攻撃を受け止めやがった。同時に、女の目が光る。
「危ない、離れて! あなたまで石にされたら、本当にどうしようもなくなっちゃうよ!」
久慈川の声がそう告げる。しかし、一瞬遅く、女悪魔から石化の眼光が放たれる。ぴきぴきぴき。と音を立てて石化したのは……
「―――」
女悪魔の表情がこわばるのが、透明な物質越しに見て取れた。蛇を巻きつけたその体が、足元から、鈍色を帯びてゆく。
「お前の自慢の眼光……跳ね返させてもらったぜ」
俺は、先ほど、ダンテの腕で拾い上げておいた、冷たい氷の塊を、床に投げ捨てる。
朝倉が発生させた、氷の槍の群れを、女悪魔が壊して回ったことで、店内には、ちょうど手のひらサイズの、氷のかけらがばらまかれていた。
そいつを、ちょっとした『鏡』代わりに使わせてもらったのだ。
とっさの思いつきだったんで成功するかは怪しかったが……どうやら何とかなったようだ。
「朝倉。お前、始めから、これを狙って、氷の槍を繰り出していたのか?」
床に倒れた朝倉に視線を送ると、朝倉は、小さく笑顔を作り、さて、どうかしらね。とでも言いたげに首を傾けた。―――女悪魔は、もはや胸のあたりまで石になっている。
「石になったお前の体の強度がどんなもんだか分からんから、全力でやらせてもらうぜ」
俺の体を、青い光が包む……視界の中に、一枚のペルソナカードが浮かんでいる。
刻まれているのは、『][』のナンバー―――『月』のアルカナだ。我が手を取れ。と、頭の中に響く声に従い、俺は目の前のカードに手を伸ばし―――そのカードを手に取った。
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