過去ログ - 女勇者「私の死を望む世界」
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3: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/08(木) 19:01:20.03 ID:crzuGK9B0
勇者「くぅ…」

切りつけられた背中が痛む。
私の走ってきた後に背中の血が落ち、それは私の居場所を追っ手に知らせていた。

走らないと――そう思うが体力の限界を感じ、思うように足が動かない。

そうしている内に、追っ手はすぐに姿を現した。

兵士「いたぞ!」

深手を負い、ほとんど無力な私を、5人もの兵が追ってきた。

勇者(もう無理…)

私は彼らに殺される。
笑えてきた。誰からも見向きもされない存在から、誰からも死を望まれる存在になるなんて。

神はこういう形で私を特別にしてくれた――本当に笑える話だった。


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