過去ログ - 【艦これ】日向「結局長月が代表のままか。ま、楽でいいが」
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814: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2015/05/01(金) 15:40:21.81 ID:XIvHbbVjo

大妖精「そして私は君に話がある。共栄圏の代表でも、人間でもなく、君にだ」

日向「私に?」

大妖精「そうだ。第四管区の航空戦艦、日向。私から提示する戦争終結の条件は、共栄圏が君の身柄をこちらに引き渡すこと……ただそれのみだ」


日向「……」ガウン


駆逐棲姫「あ、危なっ!? 危険! まだ撃つようなタイミングじゃないじゃないですよ!」

日向「話にならん。ここで死ね」

大妖精「おっとっと。そちらの妖精にとって艦娘は人類の可能性を拓く鍵だったそうじゃないか」

大妖精「だとすれば艦娘を超えた君は全ての生命にとっての鍵だ。冗談でも何でも無く、君には戦争を終わらせるだけの価値があるんだよ」

日向「耄碌をするにはまだ早そうだから……普通にイカれたと表現していいのかな」

大妖精「夢を見ただろう。とても幸せな夢を」

日向「……?」

大妖精「肉体と魂の絆は脆い。ちょっとしたつまづきによってさえ失われる。……それなのに君はどうだ。戦艦の砲撃を受け失われても瞬時に復元する死を超越した肉体。常識的な見地からは有り得ない異常な存在。自分自身でも気づいていないわけがない」

日向「…………」

大妖精「その理由をお答えしよう。君の存在は魂の領域と繋がったことにより、この世界そのものを飛び越え、何億何兆、那由多をも超える異世界と繋がっている」

大妖精「悪魔的な偶然の賜物だ。故に肉体と魂の繋がりはけして失われることはない。故に! 君には死という概念が存在しない」

日向「魂???」

大妖精「気配や、存在を気付かれなかったことは無いか。その場に居るのに居ないものと認識された経験は?」

日向「……」

大妖精「君はこの世界の一存在としては大きすぎるんだ。空や大地や海が時として認識されないように君は彼らにとって余りに濃すぎる」


大妖精「自らが立っていることさえ忘れてしまう、この星と同じくらいにね」


大妖精「死は未来の否定であり……その存在と織り成せる筈の可能性の消滅だ。余りにも悲しい。君だってこの悲しみを知っているだろう」

日向「お陰様でな」

大妖精「私は私自身の世界を守る意志の代弁者として娘たちを作った。基盤で量産できる規格品とは違う。一人ひとりがかけがえの無い私の分身だ!」

大妖精「私は戦いの中で娘たちを次々と失った。最初は怒りに任せ、より自らの使命へ従順になろうとした。……だが後に残ったのは虚しさだけだった。気付いたんだよ。大切な存在との紐帯よりも優先すべき都合など何もありはしないことに」

日向「嘘を言っている感じはしないな」

大妖精「嘘など微塵も無い」

日向「もっと早くその感情に辿り着けていれば多くの者が悲しむことは無かったんだぞ」

大妖精「それについては謝罪のしようがない。昔の私にとって世界秩序以外に守るべきものは何も思い浮かびはしなかったんだ」

日向「……そうだな。巡り巡って、ようやく辿り着いた今だものな」

大妖精「これは君とっても悪い話じゃ無いんだよ」

日向「へぇ?」


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