過去ログ - 岡崎泰葉「どんな過去であっても」
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22:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 22:24:38.06 ID:y6sOBbmQo
***
驚きに言葉を失う、とは今の私のような状態を指すのだろうか。
23:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 22:25:28.37 ID:y6sOBbmQo
そして、視界に飛び込んできたのは……何かの集合写真。
何気なく写った人達を眺めていって、私はある一点で視線が止まる。
24:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 22:26:34.35 ID:y6sOBbmQo
――何時からだろうか。
カメラというものが仕事の象徴みたいに思えるようになったのは。
25:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 22:28:23.02 ID:y6sOBbmQo
アイドルになってから、少しずつ毎日が楽しいと思えるようになって。
それから、またプライベートでも写真を撮り出すようになった。
26:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 22:29:32.10 ID:y6sOBbmQo
こうしてアイドルになるまでの、芸能界で過ごした長い時間。
それは私にとって、辛い日々だった。
27:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 22:30:29.95 ID:y6sOBbmQo
写真の中の、昔の私の表情を見る。天真爛漫に笑う顔。
自然な表情の練習のために、鏡で自分の作り笑顔は嫌になるくらいに見てきた。
28:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 22:31:24.12 ID:y6sOBbmQo
自分が忘れているだけで、楽しいと思える瞬間はジュニアモデル時代にもあったのだ。
今更ながら、そんなことに気付く。
29:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 22:34:30.63 ID:y6sOBbmQo
お仕事を終えた後に褒められたりしても、社交辞令だ、とか。
やって当然なのに褒められる謂れはない、だとか。
30:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 22:36:40.18 ID:y6sOBbmQo
だから――。
あの頃の全ては嫌な記憶だったのだと、全部に蓋をしてしまうのではなくて。
31:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 22:39:12.54 ID:y6sOBbmQo
「あ……」
まるで写真に刻み込まれた映像が脳内へと流れ込むかのように、鮮やかに記憶が蘇ってくる。
32:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 22:42:33.19 ID:y6sOBbmQo
まずは、そう……。
この日の撮影のことを詳しく覚えているか、プロデューサーに訊いてみよう。
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