過去ログ - 男「一から始める」義妹「兄妹関係」
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46:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 01:24:04.43 ID:lvv1tWqb0
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結局、学生にとって経済的には比較的優しいファミレスで二人とも昼食を取り、その後友は例の彼女から連絡が来てデートすることとなったため途中で別れた。
元々男は夕方までは勉強する予定であったため、再び図書館へ戻り、勉強を続けた。
そうして夕暮れ時になり、お腹もだいぶ空き始めたため家に帰ることにした。一応毎食父親から居間のテーブルに毎食分の食費が置かれるが、毎度それを使うのも勿体無いと感じている男は高校に上がる前より自炊をすることを心がけていた。
最も、それは男以外の誰が食べるわけでもないので必然的に一人分の量しか作らないのだが、夕食分くらいの材料はまだ冷蔵庫に残っていたはずだ。
昼食は外食をしたし、夕食はゆっくりと家で取るつもりだった。
男(あの二人はおそらく外で食事を食べているだろうから今なら家でゆっくりできるはずだ)
最も、二人が性行為を行った居間でゆっくりするというのもかなりの抵抗があるが、テレビがあるのがあの部屋だけなのだから仕方がないと男は割り切る。
そうして図書館から自宅へ帰り、玄関の鍵を開けたところで男は違和感に気づく。
男(あれ……この匂い?)
家の中に入ってすぐ、居間の方向からなにやら温かい匂いがした。それは久しく感じていなかった家庭的な香り。
男(いや、待て。何かおかしい。そもそも今家には二人はいないだろうし、仮にいたとしても愛人さんが料理を作るのはこの数ヶ月で一度も見たことない。
そうなると、この中にいるのは誰だ?)
警戒心を持ちながら靴を脱ぎ、ゆっくりと今へと歩いてゆく男。できるだけ音を立てないように居間の戸を開き、中にいる謎の人物の姿を確認する。
?「ふん、ふん、ふ〜ん。よしっ! ダシも出てるし美味しく出来た。
男さん、喜んでくれるかな……」
鼻歌を歌いながらキッチンで料理をしているのは見知らぬ少女だった。
年の頃は自分よりも僅かに下。おそらくまだ中学生くらい。ポニーテールにした黒髪は解けば腰くらいまでありそうな長さだ。
見た目は美人、というよりも可愛い方だ。まだ垢抜けてない感じやほどよく整ったスタイル。それと対照的に幼さを残した顔立ちが妙にマッチしていた。
だが、こんな少女今まで見たこともないし、会ったこともない。いったい誰なのだという疑問と共に男は意を決して少女に声をかけた。
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