過去ログ - 魔法使い「なんだよ」女騎士「分かってるだろう?」
↓
1-
覧
板
20
22
:
◆kMdoUJ39Cc
[saga]
2015/01/12(月) 23:06:13.30 ID:yA6qElw/0
魔法使い「くそっ、なんだこの森…歩きにくいったらない!」
魔法使い「木の根は太すぎ、地面はぬかるんでるし、暗くて全然見えないし…時間がかかるはずだ!」
壁のような大樹の根は昇るのも一苦労だ。身体強化を使わないままだと泉に辿り着くことすらできないだろう。
魔法使い「とにかく魔力も近い。あとちょっとでっ……くそ、こんな時に!」
一際大きな木の根を飛び越えようとしたとき、嫌な音が背中に突き刺さるように響く。
振り返れば、二足で歩く狼モドキ。いわゆるコボルトという奴が歯をむき出しにして唸り声をあげている。
魔法使い「数が少ないのははぐれたのか、一番槍ってことなのか…前者であって欲しいね」
森の影から姿を現す五匹の魔物。とはいえコボルト自体は雑魚だ、僕の魔法で蹴散らせる。
魔法使い「それでもなるべく静かに…氷結せよ」
足元に手を当て、自分を中心に魔法陣を展開。その中に立ち入った者を氷漬けにする魔法だ。
それなりに魔力は食うけれど、コボルトみたいな魔力抵抗のない相手には効力抜群。
見た通り襲い掛かった躍動感そのままの氷像のできあがりだ。問題になるのは。
魔法使い「……後者だったのか。ゴブリンメイジまで」
わらわらと。泉のように湧いて出るのは魔物の群れ、群れ、群れ。
魔法使い「こんなに居たら魔力が足りないだろ」
溜めに溜めた魔力でも、目に映る以上に居るだろう魔物を全て葬るには全然足りない。
魔法使い「普通にやったら死ぬな……」
「そうだな。普通にやったら君の力では死ぬだろう」
魔法使い「それじゃあ、どうしたらいいんだよ」
鼻で笑う音が聞こえた。同時に目の前に降ってくる裸体と金の髪。無骨な剣を携えた戦乙女。
女騎士「私に任せろ。騎士の名に懸けて後衛には傷の一つも終わせない」
振り向く顔に獰猛な笑みを浮かばせて、自信に満ちた声でそう言った。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
52Res/44.96 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 魔法使い「なんだよ」女騎士「分かってるだろう?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1420817889/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice