122: ◆lpZZ3dyyYY[sage]
2015/01/14(水) 17:36:12.25 ID:7l05DT1zo
ロビーに行くと、既に相手の人物は居なかった。ここから先、来訪者は現職警官の同行が無いと入る事は出来ない。
(相棒劇場版2より)
事務員に聞くと、40代くらいの男性が封書を預け杉下右京に渡してくれと言い残し、直ぐに帰ったそうだ。
123: ◆lpZZ3dyyYY[sage]
2015/01/14(水) 17:37:15.87 ID:7l05DT1zo
慎重に観察しつつ、最上階の特別病室に向かう。部屋の前に強面の男が待っていた。
手下A「杉下警部と・・・・・最近配属された甲斐刑事ですね。お久しぶりです。」
124: ◆lpZZ3dyyYY[sage]
2015/01/14(水) 17:42:25.42 ID:7l05DT1zo
手下B「特命係の杉下警部が来られました。」
向島「久しぶりだな警部さん。寝たままですまねえ。もう体が・・・・言う事を聞いてくれなくてな。」
右京「お悪いのですか?」
125: ◆lpZZ3dyyYY[sage]
2015/01/14(水) 17:44:11.58 ID:7l05DT1zo
回想 帽子をかぶった女性が、向島に接触
女性「すみません。お怪我はありませんか?」
向島「平気だ。あんたこそ怪我無いかい?」
126: ◆lpZZ3dyyYY[sage]
2015/01/14(水) 17:46:09.74 ID:7l05DT1zo
右京「はい?」
亨「偽名という事ですか?」
手下B「いいえ、生まれが橘桃代と言う名前なのは本当です。」
127: ◆lpZZ3dyyYY[sage]
2015/01/14(水) 17:48:01.75 ID:7l05DT1zo
紙袋に入っていたのは、数枚のDVDとSDだった。
カイトが手渡された紙には、恐らく桃代の字で注意書きが書かれていた。
亨「迂闊に第三者に見せるな。ネットに接続されているPCでは開かない事・・・・」
128: ◆lpZZ3dyyYY[sage]
2015/01/14(水) 17:49:30.31 ID:7l05DT1zo
向島「俺達は札付きの悪党だった。しかし、俺達ですら目を背けたくなるようなおぞましい犯罪の記録だ。桃代は、長く
五十鈴家に仕えていた。五十鈴家後継者の五十鈴華って子は、桃代にとって実の娘みたいなんだろう。
これ以上、罪を重ねさせたくないだろう。杉下さん、桃代の願いをかなえてやってくれないか。」
129: ◆lpZZ3dyyYY[sage]
2015/01/14(水) 17:52:08.05 ID:7l05DT1zo
車中
亨「以前話を聞いた時は、相当悪どい連中だと思いましたが。」
右京「生まれた時から、犯罪者であるわけではありません。人生の終わりに彼もまた、ただの向島茂に戻ったのでしょう。」
130: ◆lpZZ3dyyYY[sage]
2015/01/14(水) 17:54:00.36 ID:7l05DT1zo
特命室 角田課長達は、捜査に出てしまっていて無人だ。
亨「何処で調べますか?未解除の罠が有るかもしれないので、警察では危険かもしれません。」
右京「僕の自宅付近は、交通事故で電柱が倒れて停電しているみたいですね。」
131: ◆lpZZ3dyyYY[sage]
2015/01/14(水) 17:55:17.59 ID:7l05DT1zo
亨「こんなおぞましい事が、日本国内で行われていた・・・」
入っていたのは、裏五十鈴流、秋山家と西住流による恐るべき悪事の証拠の数々だった。
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