11:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/12(月) 01:04:38.01 ID:GdVxBNigO
「どうぞ」コトッ
「ありがとうございます」
「…」
12:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/12(月) 01:05:36.54 ID:GdVxBNigO
「はい。346プロには、貴女以外にアイドルはいませんから」
「そ、そうですよね…」
「緊張、しますか?」
13:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/12(月) 01:06:55.60 ID:GdVxBNigO
「だから、今まで積んできたモデルでの経験は、アイドルの世界では0と同じです」
「0ですか…」
「0です。モデルとしてではなく、アイドルとしての高垣楓の、第一歩目です」
14:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/12(月) 01:08:49.53 ID:GdVxBNigO
…私は結局不安なのだ。
このままのうのうとは生きていけないと分かっていても、そうするしか生きていけない。
そして、崖っぷちに立った時に初めて私は恐怖する。
15:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/12(月) 01:09:58.80 ID:GdVxBNigO
「…へっ?」
「雑誌で見る貴女の表情が、私には本物には見えませんでした」
「…」
16:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/12(月) 01:11:25.48 ID:GdVxBNigO
「誰もがそんな魔法を信じているんです。
夢を叶える為に、星に願いをかけることもあります。
私は魔法使いにはなれません。
ですが、次のライブが、高垣さんに魔法をかけてくれるかもしれません」
17:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/12(月) 01:12:23.53 ID:GdVxBNigO
ライブ当日
「緊張、しますか?」
18:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/12(月) 01:13:46.94 ID:GdVxBNigO
「逃げ出したっていい。貴女の道です。
でも、一歩踏み出した人にしか分からない世界があります。
貴女は今そのスタートラインに立っています」
「ここが…スタートライン」
19:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/12(月) 01:14:43.34 ID:GdVxBNigO
20:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/12(月) 01:15:59.57 ID:GdVxBNigO
「…まあ、初めてのライブなんて、そういうものです」
「うぅ…」
「お疲れ様でした」
21:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/12(月) 01:17:27.91 ID:GdVxBNigO
「きっと、もっと色んな顔が高垣さんにはあるはずです。それは仮面じゃなく、貴女自身が持っている輝きです」
「…持っているのでしょうか」
「持っていますよ。今日はそんな魔法がかかってこんな素敵な表情になったんですから」
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