過去ログ - 千早「どうぞ歌ってくださいと、話しかけてきた」
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16: ◆WOrY9N/cxs[sage saga]
2015/01/12(月) 02:30:29.16 ID:r0J+Luue0


 イギリスに来て四日目。

 俺は再度ポールの屋敷を訪ねた。

「旦那様から、これをお渡しするようにと」

 入り口の門で執事から封筒を受け取った。

 千早宛て。右手に当たる硬くて薄いものはCDケースだと思う。

「旦那様は、昨夜私にだけ話をしてくださいました」

 老執事は声を震わせて自分の手を握った。

「二十数年、誰よりも旦那様を見てきたと思いあがっておりました。そのお気持ちに気付くことができなかった」

「……ポールはきっと、隠しごとが得意だったんです」

 千早と俺に遭って、ポールはついに隠すことができなくなってしまった。
 それほど千早は大きな存在になってしまった。

「プロデューサーとして、自分はこれを千早よりも先に確認しなければなりません。承知してもらえますか?」

 まさかポルノが入っている訳でもあるまいが。

「承知しておられると思います」

「伝えてください。必ず、また会いに来ると」

 次はあの大きな屋敷に入れてもらいたいと思う。




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