過去ログ - 半魔「どうして僕は、人間じゃないのかな」
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12: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/13(火) 21:14:44.30 ID:G7/I6QrUo
おもむろに、先生がぱちんと指を鳴らした。

と、半魔の顔に風が吹き付け、思わず目をつぶる。

次に目を開けた時には、二人の少年の姿はどこにもなかった。
以下略



13: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/13(火) 21:16:46.68 ID:G7/I6QrUo
最初、半魔にはそれが何の音だか分からなかった。

ただ、上の方から聞こえることだけは判断できたので、反射的に上を向いただけだ。


以下略



14: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/13(火) 21:17:31.15 ID:G7/I6QrUo
空の二人が吐き出し続ける言葉が「あ」だということを判別出来るくらいに彼らとの距離が縮まって初めて、ようやく地上の二人の心に焦りが芽生えた。


「先生……ッ!」

以下略



15: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/13(火) 21:18:42.05 ID:G7/I6QrUo
先生は魔法使いだ。

それも、王国でも最高位の魔法使いらしい。

どころか、20年前の大戦で多大な戦果を挙げた英雄の一人だと半魔は母から聞かされた。
以下略



16: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/13(火) 21:20:12.90 ID:G7/I6QrUo
AとBの「無事」を確認した先生は、どこからか服を取り出して二人を着替えさせ(そして汚れた服をどこかに仕舞い込んだ)、その間に半魔を治癒すると、子供達を自宅へ先導した。

AとBはその間ずっと心ここにあらずであったが、先生の言うことには素直に従った。

授業が終わり、先生の私室へ呼ばれた二人が部屋から出てきた時には綺麗になった元の服を着ており、席に着いたままの半魔を見ないようにしながら足早に走り去っていった。
以下略



17: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/13(火) 21:22:35.75 ID:G7/I6QrUo
家に着くと、いつものように母に今日の授業内容を話して聞かせる。

母もまたいつものように穏やかな表情で頷いていたが、近年、『光の橋』という名の人間界に住む魔族を支援する団体が勢力を拡大しており、政界でも支持を広げているという話を聞くと、


以下略



18: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/13(火) 21:23:16.19 ID:G7/I6QrUo
今日はここまでです。読んでくださりありがとうございました。


19:名無しNIPPER[sage]
2015/01/13(火) 21:24:47.43 ID:zncmSiUVo
おつ
期待


20:名無しNIPPER[sage]
2015/01/13(火) 21:52:46.97 ID:lP5lBXkJO

支援団体が来るのに状況が暗転すんのか


21: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:35:43.23 ID:vKjEydQ5o
――――――
――――
――

――村長宅
以下略



22: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:36:28.43 ID:vKjEydQ5o
村長「こんな田舎の村に護衛連れとは大仰なことだな」

支部長「はっはっは、何分私どものこの仕事は敵が多いですからなぁ」

支部長「まあまあ念のためというやつですよ」
以下略



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