過去ログ - 半魔「どうして僕は、人間じゃないのかな」
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21: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:35:43.23 ID:vKjEydQ5o
――――――
――――
――

――村長宅
以下略



22: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:36:28.43 ID:vKjEydQ5o
村長「こんな田舎の村に護衛連れとは大仰なことだな」

支部長「はっはっは、何分私どものこの仕事は敵が多いですからなぁ」

支部長「まあまあ念のためというやつですよ」
以下略



23: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:38:08.09 ID:vKjEydQ5o
支部長「まあまあ、そういうわけですから」


いささか唐突に支部長が本題を切り出す。

以下略



24: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:38:48.23 ID:vKjEydQ5o
半魔との面談を許可すると、『光の橋』は去っていった。

本当ならば会わせたくなどないのだが、そうすれば事態は余計に厄介なことになるのは目に見えている。


以下略



25: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:40:55.77 ID:vKjEydQ5o
――半魔の家

母「半魔を、街に……」

支部長「どうでしょうかねえ。悪い話ではありませんよ、奥さん」
以下略



26: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:41:53.67 ID:vKjEydQ5o
支部長「ええ、ええ。奥さんが戸惑うのはよぉくわかります」

支部長「聞いたところでは、奥さんは街からこの村へ逃げてこられたそうですしねぇ」


以下略



27: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:42:51.12 ID:vKjEydQ5o
支部長「……実はですね、奥さん。そう上手くはいっとらんのです」

母「え?」

書記「むしろ、状況は当時よりも悪化していると言えるかもしれません」
以下略



28: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:44:08.66 ID:vKjEydQ5o
支部長「つまり、失業者が大勢生まれとります」

支部長「そうするとですな、人間からの魔族の皆さんへの目は、どんどん冷たくなるのです」

支部長「何しろ魔族は人間よりも安い給料で、人間の何倍も役に立ちますからねぇ」
以下略



29: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:45:12.63 ID:vKjEydQ5o
母「……では、過激派の動きも」

支部長「はい、10年前よりも規模が大きくなり、活動も活発化しとります」


以下略



30: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:47:03.95 ID:vKjEydQ5o
支部長「……まあまあ、今すぐ返事をしろと申しているわけではありません」


彼女の迷いを見て取った支部長が穏やかな声を出す。

以下略



31: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:49:21.46 ID:vKjEydQ5o
武闘家「で、どうなのよ感触としては? あの母子は乗ってきそうか?」


半魔の家から出て宿へ向かう道すがら、武闘家が尋ねる。

以下略



32: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:52:02.19 ID:vKjEydQ5o
現在人間界に居住する魔族の多くは、そもそも人間側が積極的に招きいれたものである。

20年前の魔王軍の侵攻に苦慮していた連合国は、魔王に批判的な魔族を味方につけ、これを戦力とする政策を打った。

しかし、魔王軍を撃退し、世界に平和が訪れると、人間側についた魔族はただのお荷物と化した。
以下略



33: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:53:11.37 ID:vKjEydQ5o
いつの間にか、彼らが宿泊する飯宿屋の入り口が見えていた。

田舎の村のことなのでお世辞にも綺麗とは言い難いが、数日滞在する分には十分だ。

支部長が扉に手を掛けようとした時、
以下略



34: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:54:30.97 ID:vKjEydQ5o
女戦士「……支部長」


留守番役だった女戦士がホッとした表情を向けてくる。

以下略



35: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:55:31.81 ID:vKjEydQ5o
『遊撃士』はさる大貴族により創設された王国公認の自警団であり、警察権も付与されている。

その為、確かに彼らの職務に巡回が含まれていることは事実ではあるが、それは犯罪の多い都市部での話だ。

商人の護衛の仕事でもなければ、こんな田舎まで来るはずがない。
以下略



36: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 17:56:19.07 ID:vKjEydQ5o
武闘家「落ち着けよ、支部長」

支部長「しかし……」

武闘家「考えてもみろよ。こいつらが半魔を殺すつもりなら、こんなところでグズグズしてるか?」
以下略



37: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 18:02:30.39 ID:vKjEydQ5o
隊長「……仰る意味が解りませんが、我々は貴方達と敵対する気は毛頭ありませんよ」

隊長「ここへは食事に来ただけです。宿がとれませんでしたから、我々は野宿するしかないのでね」

隊長「食事も済みましたので、そろそろ失礼しましょうか……行くぞ」
以下略



38: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/14(水) 18:03:56.90 ID:vKjEydQ5o
すみません、今日はここまでです。
地の分に慣れていないので投下が短くなって申し訳ない。

読んでくださりありがとうございました。


39:名無しNIPPER[sage]
2015/01/14(水) 18:18:17.65 ID:rHsyHkn8O



40:名無しNIPPER[sage]
2015/01/14(水) 18:19:27.11 ID:GHx/sKwAo



41:名無しNIPPER[sage]
2015/01/14(水) 18:21:12.31 ID:ZRgq1secO
フランスのテロ思い出すな


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