94:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:09:15.14 ID:sdjP5j9j0
列車がトンネルに入った。
澪ちゃんがなにか言いかけたように思ったけれど、
列車の走行音がトンネル内に反響し合ってコォォとうるさく鳴り響くせいで、
お互いの声をうまく聞き取れない。
車内の電気が一瞬消えて真っ暗になり、すぐにまた明るくなった。
澪ちゃんが笑っている。
謝罪の車内アナウンスが流れる。
別に謝るようなことでもないのに。
しばらくするとトンネルを抜けた。
トンネルの先、左手に見える海は変わらずにきらきらと輝き、水平線は曖昧なパープルに染まっている。
右手の山には雪が積もっていた。
ふだん滅多に見かけることのないような雪の多さだった。
温泉………かぁ。
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