過去ログ - 私のお姉ちゃん
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3:名無しNIPPER
2015/01/17(土) 08:35:59.01 ID:PFS1Z8a50
 私のお姉ちゃんは優しくて、格好よくて、どこか抜けている所もあるけれど、とっても素敵な人だ。今年で2X歳になんるお姉ちゃんは、若くしてバリバリのキャリアウーマンってやつで、死別した両親に代わって、大学の研究室でモラトリアム人間をしている私を養っていただいている。もう足を向けて眠れないよね。いわんや、年齢をばらすなんてとてもとても……

 あー一応研究も頑張ってはいるんだよ?最近の研究?最近は霊的ななにかの存在の確認をもとに、そこからクローンの記憶と性格をできるだけ……一応我ながら胡散臭いとは思っているんだよ?学会で認められることもなく……うん。この話はやめよう。

 私は気持ちを切り替え、お姉ちゃんと朝ごはんを食べることにした。

「お姉ちゃん。朝ご飯作ってるよ。一緒に食べようよ」

「わー妹ちゃんありがとー。いただきます」

「召し上がれ」

「あ、妹ちゃん研究の方は大丈夫なの?」

「もーお姉ちゃん。私昨日、お姉ちゃんが休みの間は私も休むって言ったじゃん」

「アハハ、そうだっけ?もうなんかダメダメだなぁ」

「最近働き詰めだったから、疲れてるんだよ。有給一杯使って、ゆっくりしよう」

「よーしじゃあ毎日妹ちゃんとイチャイチャするぞー!」

「ハイハイお姉ちゃん。とりあえず早くご飯食べよ」

「む、妹ちゃんが冷たい」

「お姉ちゃんの為にこんなにおいしい朝ご飯を作ってあげてる妹にむかって、冷たいとは何事だ」

「ははっー妹様。大変美味しゅうございます。ありがたやーありがたやー」

 そんな頭の悪い会話をしながら、お姉ちゃんと一緒に朝ご飯を食べる。なんとなく目に入った時計は、8時52分を示していた。



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