20: ◆.rY2qo2h4vIA[saga sage]
2015/01/18(日) 13:37:07.66 ID:f61qpw8i0
 「何を描いているの?」 
  
 「なんだと思う?」 
  
 はっきり言って、わからない 
21: ◆.rY2qo2h4vIA[saga sage]
2015/01/18(日) 13:43:06.92 ID:f61qpw8i0
 ただ見ているだけだとつまらないや 
 とりあえず褒めてみよう 
  
 「きれいな赤だね」 
  
22: ◆.rY2qo2h4vIA[saga sage]
2015/01/18(日) 13:48:40.72 ID:f61qpw8i0
 次第に、空がオレンジに染まってきた 
 もう帰らなければ。...帰らせてくれるだろうか 
  
 「あの...僕そろそろ」 
  
23: ◆.rY2qo2h4vIA[saga sage]
2015/01/18(日) 13:55:50.07 ID:f61qpw8i0
 「夕焼けは、オレンジ色だから美しいの?」 
  
 「そりゃあ...そうだよ」 
  
 僕は想像した。水色の夕焼け、緑色の夕焼け、それに照らされる町並み 
24: ◆.rY2qo2h4vIA[saga sage]
2015/01/18(日) 13:57:30.57 ID:f61qpw8i0
  
  
 .................. 
  
 ............................... 
25: ◆.rY2qo2h4vIA[saga sage]
2015/01/18(日) 14:01:05.62 ID:f61qpw8i0
  
 「...ん」 
  
 僕はベッドの上で大きく伸びをした 
  
26: ◆.rY2qo2h4vIA[saga sage]
2015/01/18(日) 14:07:00.64 ID:f61qpw8i0
 「パジャマで登校するなんて、おかしいのね」 
  
 彼女はくすくすと笑っていたけれど、僕はそれどころじゃなかった 
  
 「いつから...こんなことになっていたんだ」 
27: ◆.rY2qo2h4vIA[saga sage]
2015/01/18(日) 14:13:02.19 ID:f61qpw8i0
 僕が彼女の次の言葉を待っていると、彼女はくるりと踵を返してしまった 
  
 「この絵、完成したの」 
  
 僕にはそんなことは関係ない 
28: ◆.rY2qo2h4vIA[saga sage]
2015/01/18(日) 14:22:37.02 ID:f61qpw8i0
 「何を言って...」 
  
 不意に、彼女の絵が目に入った 
 この町とよく似ていて、まったくちがう、不思議な世界 
  
29: ◆.rY2qo2h4vIA[saga sage]
2015/01/18(日) 14:29:39.78 ID:f61qpw8i0
 「飛行機...よく二人で見た...屋上で」 
  
 誰だったかは、思い出せない 
  
 「いつもマイペースで...周りからおいて行かれていた」 
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