過去ログ - 梓「暗夜の心中立て」
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8:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/18(日) 18:19:02.89 ID:2BoFFSWx0
「……わかりました。こうなったら、意地でもわからせてやります。私がどれだけ唯先輩のことが好きなのかを」

「え?」

すっ、と前に出て、唯先輩の目の前に迫る。
じっ……と見つめてやる。唯先輩いわく、恋しているような目で。
ううん、そんなもんじゃない。本気の、愛情をこめて……
唯先輩が私に釘付けになって、動かなくなった。

「唯先輩。私が好きなのはあなただけです。本気ですよ? 出会ってから今まで、私の中は唯先輩でいっぱいなんです。いっつもいっつも、抱きついてきて……最初は本当に恥ずかしかったんですからね。私が恋愛感情に気づく前から、私の心は唯先輩に少しずつ占められていったんです。毎日毎日、抱きつかれて、優しい言葉をかけられて。頼りないところを見せられて、私の母性本能をくすぐったり。何の気もなく、キスしようとしてきたり。卒業旅行のときなんか、あずにゃんLOVEなんて書いて私を勘違いさせたり。そうやってちょっとずつちょっとずつ、私の中での唯先輩の存在を大きくしていって。気付いた時には、先輩なしでは生きていけなくなってたんです。先輩がいないと、心がぽかんと開いてしまうような感覚です。これだけ、私の心の奥底まで入り込んでおきながら……これだけ、あなた無しでは生きられない体にしておきながら……! どうしてあなたに、この想いを疑われなきゃいけないんですか……!! あんまりです、こんなに好きなのに……!!」


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