過去ログ - 姫「王子の代わりに戦う使命を負った」
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8: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/20(火) 16:27:31.98 ID:v18eES5U0
翼人「王家の紋章…お前が王子だな」

翼人は私の胸にあった紋章を見て言った。
魔族たちはざわつき始める。

姫「そうだ。我が国に攻め入ろうというのなら、切らせてもらう」

私は剣を構える。相手は6人――少々つらいが、獣人と協力すれば戦えない人数ではない。

?「今日はやり合うつもりは無かったが…仕方ないな」

翼人「魔王子様」

リーダー格と思わしき魔族が前に出た。
さっきから気になってはいた。仮面のせいで表情は伺えないが、こいつだけさっきから闘気がだだ漏れだった。
魔王子と呼ばれた男は無言のまま、大きな剣を抜いた。そして…

魔王子「…」

そのまま躊躇なく私に飛びかかってくる。私は瞬時に反応して剣を受け止める。
力強い――だが、乱暴な振りだ。

姫「はぁ!」

今度はこちらの攻撃。魔王子はこれを回避し、すぐに攻撃に転換する。
だだ漏れの闘気からもわかる通り、彼の戦い方はかなり攻撃的だ。
次々放たれる連続攻撃に回避と防御を交え、私はダメージを避ける。

姫(守っているばかりでは勝てない)

そう思い、次の首を狙った攻撃を避け――

姫「てやーっ!!」

魔王子「…!」

魔王子の足を払い、彼の体勢を崩す。

姫(今だ…!!)

私は彼の胸に突きを放った。


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