過去ログ - 姫「王子の代わりに戦う使命を負った」
1- 20
9: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/20(火) 16:28:00.03 ID:v18eES5U0
魔王子「…っ」バッ

姫「!」

魔王子の姿が消えた。否。後方に大きく跳んだのだ。
魔族というのは人間と身体能力が変わらない種族だと聞いていたが、今の跳躍は大きく人間離れしている。

姫(今まで本気じゃなかったってこと…!?)

私は一層緊張する。
今までのが小手調べだとしたら、今度はどんな攻撃を仕掛けてくるというのか。

しかし。

翼人「魔王子様、そこまでです――まだ決着をつける時ではありません」

魔王子「…」

翼人の声で魔王子は剣をしまう。それでもまだ、闘気は消えていないが。

翼人「王子よ、今日は退散させて貰う――しかし次会った時は、その命を頂こう」

姫「…」

私は剣を収める。向こうが退散すると言うなら、無闇に戦うのはこちらも避けたい。
彼らが去っていく様子を、私はただ黙って見ていた。

獣人「魔王子…名前は聞いたことがあります。奴は魔王の息子です」

姫「そうか…」

魔王の息子…そう言われると納得の強さだった。
いずれ、彼と決着をつける時が来る。それまでに、もっと剣の腕を上げておかないと――


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
171Res/132.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice