過去ログ - 恭子「いつか聞きたいその2文字」
1- 20
11: ◆aaEefGZMoI[saga]
2015/01/22(木) 20:29:54.92 ID:DsjzTcAto

洋榎は二つ返事で私の自宅に来た。
なんというか、想像通りの容易さである。
ただ一つ想定外だったのは、私が彼女の図々しさについて忘れていたこと。
なんと彼女は宿泊道具をカバンいっぱいに詰めて持ってきたのだ。

「大丈夫や。
 絹とオカンには泊まるて言うてきた」

そういう問題か。こっちは何も準備してないぞ。

「そのつもりなら前もって言うてくれんと困るで」

「えー、金曜日に誘ったってことはこういうこととちゃうん?」

「いやせめて一報くらい入れてや。
 なんとか親に許可取れたから良かったものの」

作った呆れ顔にわざとらしくため息をついてみせる。
無論これは照れ隠しで、想定以上に都合の良い展開に、私の心は躍りっぱなしだった。
今から洋榎と一夜を過ごす──?
しかも合宿の時とは違って、二人きりで──?


このチャンスは、絶対に、ふいにしてはいけない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
24Res/29.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice