過去ログ - 恭子「いつか聞きたいその2文字」
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11: ◆aaEefGZMoI[saga]
2015/01/22(木) 20:29:54.92 ID:DsjzTcAto
洋榎は二つ返事で私の自宅に来た。
なんというか、想像通りの容易さである。
ただ一つ想定外だったのは、私が彼女の図々しさについて忘れていたこと。
なんと彼女は宿泊道具をカバンいっぱいに詰めて持ってきたのだ。
「大丈夫や。
絹とオカンには泊まるて言うてきた」
そういう問題か。こっちは何も準備してないぞ。
「そのつもりなら前もって言うてくれんと困るで」
「えー、金曜日に誘ったってことはこういうこととちゃうん?」
「いやせめて一報くらい入れてや。
なんとか親に許可取れたから良かったものの」
作った呆れ顔にわざとらしくため息をついてみせる。
無論これは照れ隠しで、想定以上に都合の良い展開に、私の心は躍りっぱなしだった。
今から洋榎と一夜を過ごす──?
しかも合宿の時とは違って、二人きりで──?
このチャンスは、絶対に、ふいにしてはいけない。
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