過去ログ - 恭子「いつか聞きたいその2文字」
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16: ◆aaEefGZMoI[saga]
2015/01/22(木) 20:33:25.65 ID:DsjzTcAto

「……」

「……」

「な、なんか言うてや…… 恥ずいんやから」

「……」

「えと……ダメかいな、やっぱり」

「……もっと早よ言って欲しかったわ」

「あ、ああ……ゴメン」

「もっと早よ言ってくれてたら……
 同じ大学行こうとかって誘えたのに」

「ああ……」

「なんてな。まあ、わかったで。
 うちとしては、全く問題ない」

「え……ホンマ?」

「ホンマに」

「ほ、ホンマに……」

「ふーんなるほどな。
 それでか、最近うちへの態度がおかしかったんは」

「そ、そんなおかしかったか?」

「おかしいわ。
 前のそっけない感じからまた微妙に変わったもん」

「そ、そうか……」

後から聞けば、インターハイ前から私の態度は若干変化していたらしい。
以前より話しかけてくることが減ったと思えば、逆に話しかけられたときは妙にぎこちなくなっていた。
確かに、言われてみれば思い当たる節がいくつかある気がする。
そこまで気づいているならそっちから──と言いたくなったが、それを恋愛感情とは気づかなかったという辺りはさすが『ラブ』の『R』の字も知らない洋榎か。
いや、『ラブ』の字を知らないと言った方がいいかもしれない。

でも、これで。
これで、やっと。
私は自分の心を、一番落ち着く場所に結い付けることができたのだ。


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