過去ログ - 武内P「あなたのお名前を」芳乃「わたくしはー」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/25(日) 11:43:41.01 ID:1ScxNNNj0
――同じ頃、神社の境内へ放り投げられた武内Pは、空中でバランスと勢いの調整をしながら
仁美を落とさないように地面に着地していた。
仁美「あやめっちーっ!」
武内Pから降りた仁美は、すぐさま鳥居のほうに向かって走りだそうとするも、その肩を
掴まれて止められてしまう。
仁美「離して武内プロデューサー! あやめっちが! あやめっちが……!」
武内P「落ち着いてください丹羽さん。今あなたがあそこへ行ってもなにも出来ません」
厳しいようではあるが武内Pの言葉は真実であり、鳥居の向こう側で開始された戦闘は
離れた位置からでも亡者たちが吹き飛び弾け飛ぶのが確認出来るため、仁美があやめを
助けに行ったところで足手まといになるのは確実だった。
仁美「……あやめっち、なんで……」
武内P「どうやら亡者たちは鳥居から先の境内へは簡単に入れないようです。それに気付いた浜口さんは」
武内P「自分と丹羽さんを先に神社の中に入れて、自らは亡者たちがすぐにこちらに来れないようにする」
武内P「時間稼ぎのための囮になったのでしょう」
仁美「なったのでしょう……って、武内プロデューサーはそれで……!」
涙目で武内Pを見た仁美は、彼の顔がその表情だけで気の弱い人間なら気絶してしまいそうなほど
恐ろしく険しくなっていることに気づき、それ以上の言葉は飲み込んだ。
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