過去ログ - キタキタオヤジ「北北中学出身、アドバーグ・エルドル」キリッ  キョン「!?」
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203:名無しNIPPER[saga]
2015/02/04(水) 22:48:21.03 ID:51KueIts0
『おい、キョン! 中に入れてくれ! 俺のチンコも修行させてくれ!』

またドンドンとドアを叩く音。あいつ、まだ諦めてなかったのか。いや、全部俺の幻聴の話だけどな。

「……長門。外にいる奴に何か変なことを言われなかったか?」
以下略



204:名無しNIPPER[saga]
2015/02/04(水) 23:17:57.71 ID:51KueIts0
それからしばらく中で待つこと十分ほど。

オーディションに受かる為の50の方法とかいうページを真剣に眺める長門を観察しつつ、ステージに立って、ゆきりんです、と無表情で喋る長門のアイドル姿を妄想していたら、「帰れ、変態」というハルヒの声と「帰って下さい」という朝比奈さんの声と「流石にそこまでにしておいた方がいいのでは?」というウニョラー野郎の声がドアの外から聞こえてきたので、俺は鍵を外して三人を中へと迎え入れた。

ちらりと廊下に人間の尊厳を失ったらしきものが見えたが、間違いなく幻覚だろう。谷口のためにもそうしておいた方が良さそうだ。
以下略



205:名無しNIPPER[sage]
2015/02/04(水) 23:29:45.56 ID:kFewA6l9o
ヒッポロ系ニャポーン団で草不可避


206:名無しNIPPER[sage]
2015/02/04(水) 23:38:19.85 ID:j5ltnlMko
あはれなり、谷口


207:名無しNIPPER[saga]
2015/02/04(水) 23:43:47.17 ID:51KueIts0
ミーティング、なんてことを言っていたが、結局やったことはと言えば独裁者が演説を始めただけだった。他人の意見なんか一言も聞いちゃいないから、会議として根本から成立していない。

明日は休みだから朝九時に駅前集合だとか。市内の不思議探索を行うとか。来なかったら追い込みをかけるだとか。

全てをハルヒが提案し、全てをハルヒが決定した。学校を避けたのはオヤジの介入を恐れたからだろう。というか最近キタキタオヤジはずいぶん大人しくしているな。あれを大人しいと呼んでいいのならだが。今頃、文芸部の部室で一人踊っているのかと思うとちょっと同情を――しないけどさ。
以下略



208:名無しNIPPER[saga]
2015/02/04(水) 23:55:36.25 ID:51KueIts0
そして、翌日の土曜日。

休みの日に何でこんな無意味なことに時間を割かねばならんのだと思いつつ、自転車こぎこぎ駅前に向かっている自分が我ながら情けない。

追い込みをかけられるのはとんでもなく嫌だったしな。
以下略



209:名無しNIPPER[saga]
2015/02/05(木) 00:26:35.97 ID:IAKaH2wc0
「遅い」

カジュアルな格好のハルヒが両手を腰に当てて仁王立ちしている。約束の時刻には間に合っているんだがな。それに長門もまだ来てないぞ。

「有希はもうすぐ来るって電話があった。あんたは連絡がなかったでしょ」
以下略



210:名無しNIPPER[saga]
2015/02/05(木) 00:34:50.88 ID:IAKaH2wc0
「ちょっとキョン。あんたあたしの話を聞きなさいよね。まだ終わってないわよ」

と、ハルヒが俺の前にずいっと近寄るのと、古泉が声を発したのはほぼ同時だった。

「ああ、来ましたね。あそこにいるの、長門さんで――」
以下略



211:名無しNIPPER[saga]
2015/02/05(木) 01:04:02.50 ID:IAKaH2wc0
「いやー、危うく遅刻するところでしたな。しかし、間に合ってほっとしておりますぞ」

呼んだ覚えはない、今すぐ帰れ。

多分、長門以外の全員がそう心の中で返答したはずである。ハルヒはもちろんのこと、恐らく初対面であろう朝比奈さんや古泉もだ。キタキタオヤジの名前とその危険性を知らない奴がこの学校にいるはずがない。
以下略



212:名無しNIPPER[saga]
2015/02/05(木) 01:05:41.54 ID:IAKaH2wc0
今日はここまで


213:名無しNIPPER[sage]
2015/02/05(木) 01:26:24.63 ID:emYOXxT2o

長門のキタキタ踊りへの執念凄い


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