過去ログ - キタキタオヤジ「北北中学出身、アドバーグ・エルドル」キリッ  キョン「!?」
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35:名無しNIPPER[sage]
2015/01/30(金) 16:44:26.58 ID:B4bYn3h5O
かつてここまでハルヒが不憫なスレがあっただろうか


36:名無しNIPPER[sage]
2015/01/30(金) 16:52:31.25 ID:YnyWf67Ko
オニギリのくだりで噴いた
超期待


37:名無しNIPPER[sage]
2015/01/30(金) 21:01:26.02 ID:9Q5kHZ1LO
一発ネタと見せかけて短編じゃないだと!


38:名無しNIPPER[saga]
2015/01/30(金) 22:12:54.32 ID:FUMcHHz+0
まだ四月だ。

キタキタオヤジは相変わらず絶好調で、ある意味ここら辺があいつのピークだった頃のように思う。オヤジに代わって、後から出てくる長門有希が暴走を開始するにはまだ少しだけ猶予がある。

とはいえ、この頃のオヤジの奇矯な振る舞いはまるでとどまるところを知らず、恐らく先輩から後輩によって何年も語り継がれるであろう伝説的なエピソードをいくつも作り上げていた。


39:名無しNIPPER[saga]
2015/01/30(金) 22:25:28.09 ID:FUMcHHz+0
と言うわけで、エピソードその一。

メケメケと鳴く不思議な生物。コロンビアの奥地にでも生息してそうなこの奇妙な生き物をオヤジは毎日学校に連れてくる。

それを何となく眺めているうちにある法則性があることに気付いたのだが、それはつまり、月曜日は一匹だけそいつを連れてくる。火曜はそれが二匹に増えている。水曜は三匹に増えていてメケメケと授業中やたらうるさい。
以下略



40:名無しNIPPER[saga]
2015/01/30(金) 22:33:57.70 ID:FUMcHHz+0
エピソードその二。

体育の授業は男女別に行われるので五組と六組の合同でおこなわれる。着替えは女が奇数クラス、男が偶数クラスに移動してすることになっており、当然、前の授業が終わると五組の男子は体操着入れを手にぞろぞろと六組に移動するわけだ。

そんな中、キタキタオヤジは女たちが教室にいるにもかかわらず、やおら腰ミノを脱ぎ出したのだった。
以下略



41:名無しNIPPER[saga]
2015/01/30(金) 22:42:55.29 ID:FUMcHHz+0
その後、朝倉涼子だけを例外としてクラスの女子はこぞってオヤジを変態と罵り、二時間にも及ぶ説教と弾劾を行ったらしいが、まあ、何の効果もなかったね。

オヤジは相変わらず女の目などまったく気にせず平気で着替えをやり始めるし、おかげで女連中は体育の前の休み時間になるとチャイムと同時にダッシュで教室から撤退することを――誰が決めたわけでもなく自主的に――決めたようだった。

おかげで着替える教室が男女逆になったが、オヤジはまったく気にした様子がなかった。というか、こいつが着替える必要性がまるで解らん。


42:名無しNIPPER[saga]
2015/01/30(金) 22:54:04.26 ID:FUMcHHz+0
エピソードその三。

基本的に休み時間になると教室から姿を消すキタキタオヤジは、また放課後になるとさっさと鞄を持って出ていってしまう。

最初はそのまま帰宅しているのかと思っていたがさにあらず、呆れることにオヤジはこの学校に存在するあらゆるクラブに仮入部していたのだった。
以下略



43:名無しNIPPER[saga]
2015/01/30(金) 23:00:53.85 ID:FUMcHHz+0
そして、この件とはまったく無関係に「今年の一年におかしなオヤジがいる」という噂は瞬く間に全校に伝播し、キタキタオヤジを知らない学校関係者などいないという状態になるまでにかかった日数はおよそ二日。

始業式の翌々日には、アドバーグ・エルドルという本名を覚えていない奴がいてもキタキタオヤジというあだ名を知らない奴は存在しないまでになっていた。


以下略



44:名無しNIPPER[saga]
2015/01/30(金) 23:18:45.42 ID:FUMcHHz+0
運命なんてものを俺はふんどし一丁のギップリャと叫ぶ精霊の存在よりも信じていない。だが、もし運命が人間の知らないところで人生に影響を行使しているのだとしたら、俺の運命の輪はこのあたりで回り出したんだろうと思う。きっと、どこか遥か高みにいる誰かがバナナムーンっぽいものを使って俺の運命係数を勝手に書き換えやがったに違いない。

ゴールデンウィークが明けた一日目。失われた曜日感覚と共に教室に入ると、キタキタオヤジはメケメケと鳴く奇妙な生物を三匹連れていて、それで俺は、ああ今日は三匹だから水曜日かと認識してオヤジから極力遠ざかり、そして同じく遠ざかっていたであろう近くのポニーテールの女に同調意識から軽く声をかけた。確か谷口が推していた涼宮ハルヒとかいう女子のはずだ。美人だったから何となく覚えている。

「なんなんだろうな、アレ。見たことない生き物だけど」
以下略



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