過去ログ - キタキタオヤジ「北北中学出身、アドバーグ・エルドル」キリッ  キョン「!?」
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373:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 22:45:38.21 ID:U3B7Kuij0
不意にこれまでの朝倉との思い出がまるで走馬灯のように頭の中を次々とよぎっていった。


《せっかく一緒のクラスになったんだから、みんな仲良くしていきたいじゃない?》

以下略



374:名無しNIPPER[sage]
2015/02/11(水) 22:52:50.38 ID:FT8UPsWU0
少しどころではない


375:名無しNIPPER[sage]
2015/02/11(水) 23:06:20.40 ID:mMnKicTm0
キョンwwwwww


376:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 23:28:11.66 ID:U3B7Kuij0
取り返しのつかないことをしてしまった今となっては、楽しかった思い出も辛い記憶ばかりとなって後から後から甦ってくる。

何か音楽でも聴いて気を紛らわそうかと、俺は起き上がりコンポの電源を入れたところで、カーテンの向こう側で何やら動く影を発見した。それと同時に取って付けたような歌が。

『ここのキョンは良いキョンだー♪』
以下略



377:名無しNIPPER[sage]
2015/02/11(水) 23:41:25.15 ID:K8gCMUUSO
朝倉さんとの
×思い出
◯妄想


378:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 23:47:23.74 ID:U3B7Kuij0
ところで人が夢見る仕組みをご存知だろうか。睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の二種類があって周期的に繰り返されるわけなのだが、いや、こんな夢の解説はいいか。閑話休題。そんなことはどうでもいいんだ。

頬を誰かが軽く叩いている。うざい。眠い。俺の睡眠の邪魔をするな。

「……キョン」
以下略



379:名無しNIPPER[saga]
2015/02/11(水) 23:57:42.47 ID:U3B7Kuij0
「やっと起きた?」

俺の横で膝立ちになっているセーラー服姿のハルヒが、白い顔に不安を滲ませていた。長かった髪がバッサリ切られショートヘアになっている。

「ハルヒ、その髪……」
以下略



380:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 00:07:16.17 ID:nFbpqm9v0
俺はゆっくりと立ち上がった。寝間着がわりのスウェットではなく、ブレザーの制服が俺の身体をまとっている。

「目が覚めたと思ったら、いつの間にかこんな所にいて、隣であんたが伸びてたのよ。どういうこと? どうしてあたしたち学校なんかにいるの? それに、空もなんか変だし……」

ハルヒが珍しくか細い声で訊いている。俺は返事の代わりに自分の身体にあちこち手を触れてみた。手の甲をつねった感触も、制服の手触りも、まるで夢とは思えない。髪の毛を二本ばかり引っ張って抜くと確かに痛い。
以下略



381:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 00:25:33.17 ID:nFbpqm9v0
とにかく学校の外に出ようと、二人してつかず離れず校門まで歩いていったら、なんてこったい、見えない壁なんていうこの世にあるまじきものにぶつかっちまった。本当にどうなってやがる。

俺は学校の敷地沿いに歩いて確認してみたが、その不可視の壁は歩いた範囲内では途切れることなく続いていた。

まるで夢だな。……そうだな、これは夢だ。前の長門の時と同じで異常にリアル感のある俺の夢に違いない。ていうか、そうでなかったら非常に困った事態となる。
以下略



382:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 00:32:50.40 ID:nFbpqm9v0
戻って校舎の中に入ってみたが、得られたものなんか何一つなかった。

職員室の電話は何故か不通状態でコール音すらしない。二人で最上階まで上がって窓から外の景色を眺めてみたが、見渡す限りダークグレーの世界が広がっているだけだった。

左右百八十度、視界が届く範囲に、人間の生活を思わせる光なんてどこにもなかった。まるで、この世から俺たち以外の人間が残らず消えてしまったかのように。
以下略



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