過去ログ - キタキタオヤジ「北北中学出身、アドバーグ・エルドル」キリッ  キョン「!?」
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427:名無しNIPPER[saga]
2015/02/13(金) 21:58:50.64 ID:5EFHTmM80
すぐ近くからズン!という重量感のある音と共に揺れるような震動が伝わった。

多分、髪飾りの効力が消えて光の巨人が動き出したのだろう。

とはいえ、俺にはもう武器もなかったし、俺たちには逃げ場もなかった。せめてハルヒだけでもと、反射的にかばうよう抱き寄せていたが、それも無駄なあがきなんだろうと思う。

すまん、ハルヒ。俺はお前を守れなかった。何の力にもなれなかった。本当にすまん。許してくれ。

ハルヒをまた強く抱き締める。不意に目からとめどめもなく涙がこぼれだし、嗚咽が漏れた。

どうせなら生きてる内にもっときちんとした形でハルヒに告白しておけば良かった、例えフラれようともそっちの方が絶対にマシだった、とか思った次の瞬間、俺はいきなり無重力下に置かれ、反転し、左半身を嫌と言うほどの衝撃が襲って、ああ、ついに俺は光の巨人に踏み潰されて死んだのか、短くて後悔の残る人生だったなと思い最期の光景を脳裏に焼き付けようと目を開いたら、見慣れた天井がそこにあって固まった。


ここは部屋だ。俺の部屋。

首をひねればそこはベッドで、俺は床に直接寝転がっている自分を発見した。

着ているものは当然スウェットの上下。乱れた布団が半分以上もベッドからずり下がり、そして俺は手を後ろについてバカみたいに半口を開けているという寸法だ。

当たり前のことだが、思考能力が復活するまでには結構な時間がかかった。


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