過去ログ - キタキタオヤジ「北北中学出身、アドバーグ・エルドル」キリッ  キョン「!?」
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61:名無しNIPPER[saga]
2015/01/31(土) 22:28:56.66 ID:B3KPEbUc0
それから数日後、席替えが行われた。俺は中庭に面した窓際後方二番目というなかなかのポジションを獲得したのだが、その後ろ、ラストグリッドについたのが誰かと言うと例の変態オヤジで、前の席を見ると「なによ?」と言わんばかりの表情をしたハルヒが座っていた。ひょっとして朝倉の陰謀じゃないかと疑ったぐらいだ。

「おや、これは奇遇ですなー、キョン殿。いやー、また後ろとは。何かしら運命のようなものを感じますですぞー」

はっはっはと笑うオヤジ。はっはっは。思わず顔面にパンチをいれたくなった。
以下略



62:名無しNIPPER[sage]
2015/01/31(土) 22:35:06.47 ID:a83doly3o
はっくしょん魔物


63:名無しNIPPER[saga]
2015/01/31(土) 22:50:04.39 ID:B3KPEbUc0
「それにしてもなんだか嫌になってきたわ」

それについては激しく同意する。

「そうじゃなくて」
以下略



64:名無しNIPPER[saga]
2015/01/31(土) 23:02:08.01 ID:B3KPEbUc0
「要は、あたしがこれまでやってきたことって結局なんだったのよ、ってそんな話よ。あたしが会いたかったのはもっと別のものだってのに、出会ったのがあのオヤジだけなんて報われないじゃない。あんただってそう思うでしょ」

宇宙人や未来人(以下略)は置いとくとしても、出会ったのがあのオヤジだけというその点については深く同情する。

「それに部活にしたってそうよ。仮入部しようとしたら毎回全部オヤジが先に来ていて、どこもそれでてんやわんやだったのよ。おかげで結局一つも仮入部出来なかったんだから。こんなひどい偶然信じられる? あったまきちゃったわ」
以下略



65:名無しNIPPER[saga]
2015/01/31(土) 23:14:03.91 ID:B3KPEbUc0
「あー、もう、やってられない。どうしてこうも世の中うまくいかないのよ。あたしはただ面白いことを探してるだけなのに、なんでことごとくあのオヤジに邪魔されなきゃいけないのよ」

ハルヒはお百度参りを決意した呪い女のようなワニ目で中空を眺め、北風のようなため息をついた。ギップリャ。

気の毒だとは思うが俺にはどうしようも出来ないしな。
以下略



66:名無しNIPPER[saga]
2015/01/31(土) 23:24:49.07 ID:B3KPEbUc0
「学校では諦めたらどうだ。学校外で面白いことを探せばいいだろ」

ハルヒは納得したのか、あるいは反発したのかは知らないが口をへの字に曲げてから、

「そんなの解ってるわよ。でも動きを制限されるっていうのが嫌なのよ。あたしたちのコミニュケーションツールって言ったら学校が七割ぐらいを占めるのに、それを全部我慢しろって言うの」
以下略



67:名無しNIPPER[saga]
2015/01/31(土) 23:26:48.86 ID:B3KPEbUc0


それにしても、いったい何がきっかけだったんだろうな。

前述の会話がネタフリだったのかもしれない。
以下略



68:名無しNIPPER
2015/01/31(土) 23:32:59.53 ID:cgs0A5hU0
やめたげてよぉーとっくに超能力者のライフは0よ!


69:名無しNIPPER[saga]
2015/01/31(土) 23:44:13.38 ID:B3KPEbUc0
うららかな日差しの中、後ろから「ううむ」とか「ほほう」とかいちいち授業内容に相槌を打つオヤジの一人言に俺がイライラしていたら、いきなりハルヒが後ろを振り向き猛然とした勢いで俺の襟首をぐいっと掴み上げた。

「気がついた!」

それは涼宮ハルヒの――初めて見る――とかげのしっぽぐらいの灼熱じみた笑顔だった。もし笑顔に温度が付帯していたなら、それをもろに浴びた俺は真っ黒焦げになっていただろう。
以下略



70:名無しNIPPER[saga]
2015/01/31(土) 23:51:26.77 ID:B3KPEbUc0
「……何に気付いたんだ?」

「授業後よ! 授業後だったら誰にも邪魔されないわ。だから自分で作ればいいのよ!」

「何をだ」
以下略



71:名無しNIPPER[saga]
2015/02/01(日) 00:00:53.18 ID:rL/wghb00
ようやくハルヒは俺の襟首から手を離した。しかし、オヤジはまだ机の上で踊っていた。クラスメイトは我関せず、というか関わり合いにならないように全員が見てみない振りをしていて、大学出たての女教師は何事もなかったかのように授業を進めていた。

何かおかしい。

ともかくハルヒは大人しく着席し、女教師は相変わらずチョーク片手に板書をしていて、オヤジはノッてきたのか後ろから腰のキレがレベルアップした音が聞こえ……。
以下略



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