過去ログ - 千歳「二人の空間」
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332: ◆00ZRE1DaEk
2015/02/21(土) 22:12:14.14 ID:qb4+nB3o0
「さすが夕雲だな」

出撃で見事MVPを取った夕雲を誉める。

「提督、私を選んで良かったでしょう?」

余裕のある含み笑いの夕雲。

「ぶち疲れたわ……」

一方、ボロボロになった秘書艦の浦風。

「大丈夫か?浦風」

見るも無惨な大破だった。

「俺があそこで深追いさせてなければ……すまん」

「大丈夫じゃけぇ。安心せぇ」

にかっと笑って明るく取り繕う浦風。

思えば、幾度となく彼女に頼る一方で、休みらしい休みを与えられていなかった。
そう思った提督は

「しばらく浦風は休みにしようか」

そう提案した。

「えっ?じ……じゃけど提督さん……うちがいんかったら、何も――」

浦風から笑顔が消える。
大声では言えないが、提案はデスクワークがさほど上手くない。ほとんど浦風がやっていたのだ。
だから、彼女は自分の立ち位置にあぐらをかくことができていた。


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