過去ログ - 杏子「ふぁいやーぼんばー?」Re.FIRE!!
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15: ◆DcdG4DxDDg[saga age]
2015/02/02(月) 23:00:26.94 ID:+AI07Lpb0
ゲームセンター


薄暗い店の中で画面の光が席に座る人の顔に映る。

以下略



16: ◆DcdG4DxDDg[saga age]
2015/02/02(月) 23:01:12.40 ID:+AI07Lpb0

その日杏子は朝から虫の居所が悪かった。
正確には、昨日バサラと出会ってからずっと機嫌が悪かった。
しかも自分がどうしてこんなにもむしゃくしゃしているのかが分からないのが更に苛立たしさを増す原因となっている。

以下略



17: ◆DcdG4DxDDg[saga age]
2015/02/02(月) 23:02:51.34 ID:+AI07Lpb0
目の前に立って、杏子はまず何を言えばいいのかが思いつかなかった。
自分がしたことを思い出すと、相手の前に出ること自体、相手の怒りを買うような事ではないのかと。
そうしたことをぼんやりと考えていると、バサラが杏子の存在に気がつく。

バサラ「もう今日の分は終わっちまったぜ」
以下略



18: ◆DcdG4DxDDg[saga age]
2015/02/02(月) 23:03:19.12 ID:+AI07Lpb0
バサラ「いいから来いよ。それとも、遠慮なんかしてるのか?ガキのくせに」

杏子「ガキって言うな!大体、路上で歌なんか歌っている奴がお金に余裕なんかあるのかよ」

その言葉の中には、自分がケースを盗んで失くしてしまった事でお捻りを集めることが出来なかったのではないのかという念もあった。だが、杏子の言葉にバサラはポケットの中から皺のついたお札を数枚見せて答える。
以下略



19: ◆DcdG4DxDDg[saga age]
2015/02/02(月) 23:03:58.11 ID:+AI07Lpb0
ファミレス  店内


バサラ「よく来るのか、この店」

以下略



20: ◆DcdG4DxDDg[saga age]
2015/02/02(月) 23:04:28.01 ID:+AI07Lpb0
バサラ「現実味の無い話だな」

杏子「しょうがねえだろ。事実なんだし。お前も見ただろ」

バサラ「正義だの悪だの魔法だのって。そんな事で戦うなんて馬鹿げているぜ」
以下略



21: ◆DcdG4DxDDg[saga age]
2015/02/02(月) 23:05:48.90 ID:+AI07Lpb0
これから本格的に混み始めるという時間の前に、会計を済ませて二人は店を出る。
辺りは暗くなっていたが、冬の寒さはもう無くなっていた。

杏子「うえ……まだ目が染みる感じがする。あんなものを完食出来て平然としていられるなんて」

以下略



22: ◆DcdG4DxDDg[saga age]
2015/02/02(月) 23:06:40.86 ID:+AI07Lpb0
路地

バサラの元を去り、相手の姿が見えなくなってから杏子はソウルジェムを取り出す。
それを見ながら、反応が強まる方向へと歩みを進める。人通りの少なさそうな寂れた店の裏側でその反応は一段と強くなった。

以下略



23: ◆DcdG4DxDDg[saga age]
2015/02/02(月) 23:07:23.65 ID:+AI07Lpb0
使い魔たちがバサラへと近づく。なにか訝しげな物を見るかのように使い魔同士が顔(らしき場所)を見合わせていた。
子供の声に似た奇声を上げて使い魔の一体がバサラへと体当たりをする。

♫ It's my WILD LIFE ! いいかげんでゆこう どうにか先へ進もうぜ

以下略



24: ◆DcdG4DxDDg[saga age]
2015/02/02(月) 23:07:49.33 ID:+AI07Lpb0
バサラの目の前に突然格子状の壁が出現し、突撃してきた使い魔たちがぶつかっては倒れていく。
物陰から飛び出した杏子が叫んだ。

杏子「何やっているんだ!逃げるぞ」

以下略



25: ◆DcdG4DxDDg[saga age]
2015/02/02(月) 23:08:28.42 ID:+AI07Lpb0
杏子「勿論あいつらにこっちからは手を出さない。けれど、身を守るための護衛は必要だろ?」

杏子「それに、あたしはあいつらが出現した位置が分かる。あんたはあいつらに歌を聞かせればいいし、
あたしは正義の味方らしくあんたを守ればいい。どうだ、悪くない話だろ?」

以下略



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