過去ログ - シスター「この街に残りたい。けど勇者様との旅もありますし…」男兵「……」
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23:名無しNIPPER[saga]
2015/02/09(月) 23:08:53.85 ID:94H8BAKDO

副兵士長「兵士長。先ほど勇者様と話されていたことですが……」

兵士長「ん?どうした?」

副兵士長「兵士の中には、すでに独断で魔族の探査を行ってる者達がいます。
特に砦の件で同僚を失った者達を中心に……」

兵士長「声の届く奴らにはやめるように言っておけ。
……今は勇者殿の任せるべきだ。」


副兵士長「わかりました。それともう一つ。」

兵士長「まだ何かあるのか?」

副兵士長「兵士の中に、男兵の行いを問題視する者達が……」

兵士長「それはお前の方で上手く火消しをしといてくれ。」

副兵士長「では、兵士長も男兵の行いを無問にするおつもりで?」

兵士長「あいつが何か間違いを犯したのか?」

副兵士長「いえ。洗脳された兵士を彼が率先して殺してくれたおかげで、被害は最小限で済みました。」

兵士長「そうだな。他の兵士達が足を止める中、やつはしっかり敵を排除しただけだ。」

副兵士長「はい。ただ、1人や2人ではなく洗脳された15人の大半を彼1人で仕留めた。
今まで仲間だったはずの者達を……」


兵士長「それがあいつなんだ。敵相手には全く容赦しない……」


副兵士長「兵士長は男兵と長い付き合いでしたね。
彼が新兵時代の教官だったとか……」

兵士長「ちょうど2年前のことか。軍に入りたてのあいつはただの活気ある若造だった。」

副兵士長「たった2年で最前線に立つ兵士になったのですか?」

兵士長「2年どころじゃなかった。あいつが新兵になって半年経った頃に私は遠征部隊の隊長へ着任した。そしたら男兵も新兵隊を抜けて私の部隊に入ってきた。
それからというもの、やつはいつも戦場を駆け回っていたさ。」


副兵士長「なるほど。彼には兵としての優秀な素質があったというのですね?」

兵士長「いや、大してことは無かった。剣術は並。弓も半端。魔術に至っては全く扱えていなかった。
……ただ、奴には迷いがなかった。どんな敵を前にしても、敵の急所を狙って一直線に駈け込む。」


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