過去ログ - 女騎士「黒パン固ぇwww」　２本目 -SS速報VIP

過去ログ - 女騎士「黒パン固ぇwww」　２本目

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444: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/01/31(日) 03:37:02.94 ID:BmCs7LNb0
役割を終えて助手は当てもなくアレクリアの中を歩き回る。彼はその、当てのないということがどこか好きだった。目的もなく、ただ周りの光景が目に入る。散歩と同じようだが、それ自体歩いて回るということが目的になる。歩くことも目に入る状況もただついでのようでいて、自分をまるで斜め後ろからぼんやりと眺めるような感覚。

ただ、助手にとって残念なのは、本当に当てはないのかと言えば嘘であることだ。ルカソンヌの商人の店を出てから、明らかに何かが自分を尾行（つ）けているのは気配でわかる。だから、簡単に仕掛けてこられない適度な人混みの中をウロウロしている。

追われる感覚からして、敵意はないといっていい範疇。自分に関しての探りだろう。姉の警護として今回側にいるが、相手の目的が商人ギルドである可能性が濃厚な今、自分に関して調査が回っていない可能性は高い。どこの馬の骨か知りたい、それは互いに同じ。

445: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/01/31(日) 04:06:02.08 ID:BmCs7LNb0
人混みが薄れていき、住宅街の中に入っていく。どこまで相手が自分に興味があるのか、それを計る為だ。人混みが薄れれば、当然それだけ自分の姿を見られやすくなる。住宅街は住んでいる人間とその人間に用がある人以外に、人気（ひとけ）はない。その上、この手の場所では馴染みのない顔は注目を集めてしまう。例えそれが人々の行き来が多い交易都市アレクレアであっても例外ではない。

そういう諸々の目立つ要素が強い場所であってもなお、自分を尾行（つ）けてくるのか。今まで反応がなかった相手が、どういう風に動くのか事実強制するためだ。ここで去るのであれば、今度はこちらが追いかけ、もし接触を計るようなら好都合。助手にしてみればどちらでもよかった。

助手「んな…！？

以下略

446:名無しNIPPER[sage]
2016/02/02(火) 09:31:11.64 ID:bYnFXqhvo
右端までぎっしり行く事が多くなってきたねぇ
前にもたしか指摘あったと思うけど改行入れたほうが読みやすくなるのでは

447: ◆9W6PAVDo7.[saga sage]
2016/02/06(土) 04:12:43.40 ID:hWoRBWSa0
>>446
女騎士「>>1としても読みやすさは意識はしているようだが」

メイド「文章として細かく分かれるのも、どうなのかなと考えてるようです」

以下略

448: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/02/06(土) 04:56:44.46 ID:hWoRBWSa0
助手「防御（――フィールドオープン、――イメージアウトプット、――スタート）」

咄嗟の出来事に、とりあえずの魔法障壁を展開して横に飛ぶ、紫の刃は障壁を通り抜けた後、そのまま家屋の壁や塀を傷つけ消えた。

助手「こんな街中でよぉ…」

以下略

449: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/02/06(土) 05:16:16.57 ID:hWoRBWSa0
助手「偵察（――スピリットサーチ、――イメージインストール、――スタート」

周囲の人間の気配を感知する魔術を展開し、不審な動きをする気配があれば、そいつを犯人として追跡する為だ。

助手「（見てねぇなら、見なくてもいい方法で対処すんだけっと）」

以下略

450:名無しNIPPER[sage]
2016/02/06(土) 21:25:15.95 ID:9Y99kZoGO
助手無双で片が付くのか
背骨を抜かれた助手の無残な屍が晒し者にされるのか

451: ◆9W6PAVDo7.[saga sage]
2016/02/17(水) 04:14:25.57 ID:Wa0TSKhb0
>>450
女騎士「そういえば、助手殿の戦闘シーンは描かれていなかったな」

メイド「ちなみにそこまでお付き合いがないのでよく知らないのですが、強いのですか？」

以下略

452: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/02/17(水) 04:41:20.83 ID:Wa0TSKhb0
たどり着いたのは廃倉庫群だった。主要な港部分にそういう場所はないが、少し外れの、言うなら区画整理が入っていないところでは、いくつかそういう区画が交易都市アレクリアに存在してしまっている状況だ。

助手「探査の魔術、弾いたか」

感知していた気配が捉えられなくなり、その状態で目の前に廃倉庫群の入り口が見えている。このまま侵入したところで、相手の方から奇襲されることは目に見えている。

以下略

453: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/02/17(水) 05:07:13.01 ID:Wa0TSKhb0
中はやはり人の手が入っていないこともあって、瓦礫や雑草がそのままになっている。再開発の予定が立たなければ、都市の中にありながらここは朽ちるのを待つだけなのだろう。

助手「（さってと）」

使ってきた魔導からすると、恐らくはそのまま風に関するものが得意だと考えられた。風の特色としては、目に映らないことだ。暗殺者でも、風の魔導は好んで使われる。

以下略

454: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/02/27(土) 04:52:51.38 ID:HNSJyjOH0
ちょうどよく広く開けた場所の中央に立つ。相手からすれば丸見えの位置だが、見通しがいいということは、自分にとっても相手を見つけやすいということだ。

相手がどんな動きをするのか、把握しておきたい助手はただ静かに待つ。

大気の揺らぎを感じた後、あの紫の刃が飛んでくる。先ほどは咄嗟のことで完ぺきではない魔法障壁だったが、今度は対応した魔術を発動し、その刃を相殺する。

以下略

455: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/02/27(土) 05:04:30.43 ID:HNSJyjOH0
魔導師同士の戦いは、基本的に一度防がれた魔導を放つ意味はない。姉のように膨その魔導の本質を変質させるか、更に強力な魔力を込めるかだ。

前者はできる魔導士が限られていて、後者はダメージを与えられる可能性は高いが、自分の消耗も激しく何より対応する障壁によって、通常より効果が薄れてしまう。

そう言ったデメリットから考えると、同じ魔導しか使わないというのは、何かを狙っている可能性がある。例えば裏で、より強力な魔導の用意をしている。とか。今の場合ならそれが一番に可能性はある。

以下略

456:名無しNIPPER[sage]
2016/02/27(土) 09:11:34.65 ID:o0QDvTSEO
乙！

457: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/03/12(土) 03:15:16.40 ID:eZNs88Wg0
助手「（おーっと？）」

発動した探査の魔術で相手の位置は把握できた。位置は助手の正面、やや左斜めの廃屋の一階だ。

助手「（――アタックイメージ、――デュエルインストール、――スタート）」

以下略

458: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/03/12(土) 03:32:09.58 ID:eZNs88Wg0
堪えられなくなった相手は、槍の液体の動きに翻弄されるがまま、１階の窓から飛び出す。

助手が相手の姿が見える位置に誘導して、水の魔術を使った。相手も誘導されていることは理解していて、着地したと同時に今までいた助手がいた場所に魔導を放とうとして、動きが止まる。

その隙を見逃さず、相手の死角へ移動していた助手は首筋にナイフをあてがう。

以下略

459: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/03/12(土) 03:43:23.53 ID:eZNs88Wg0
助手「え、魔術師？」

魔術師「久しぶりだねー」

そこには、やや幼い少女のような顔立ちで、長い金髪の髪を２つに分けて束ねた、助手の同期生である魔術師の姿があった。

以下略

460:名無しNIPPER[sage]
2016/03/21(月) 20:53:08.26 ID:+NNdWahoO
こっちの更新はまだなんだな

461: ◆9W6PAVDo7.[saga sage]
2016/04/03(日) 04:42:27.22 ID:cHl3qljk0
さて、いろいろ考えた結果ですが。このＳＳについては、この中途半端な状態を重々承知の上、いったん閉めさせていただきたいと思います。

言い訳はありますが、簡単に言うなら自分のキャパ不足と、この更新状況で満足がいくものをかける気がしないからです。

時間に余裕ができて、このＳＳみたいに長期化として重いものも手が出せる状況になりましたら、再開したいと考えています。

以下略

462:名無しNIPPER[sage]
2016/04/03(日) 09:23:53.73 ID:eGz3HzJfo
一本目から読んでたけどせめてこのエピソード分の結末までは読みたかったな残念だ
みんな魅力的なキャラばかりだし展開も好きだから
時間が取れるようになっていつか再開されるのを待ってる乙でした

463:名無しNIPPER[sage]
2016/04/03(日) 15:47:02.22 ID:vLKydFkDO
こっちもなのか…
乙！

464:名無しNIPPER[sage]
2016/04/06(水) 23:17:38.62 ID:q2GCkMfL0
仕方ないねー
ではメイドさんはウチでゆっくりとおくつろぎ頂きたく

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