21: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:25:43.37 ID:BYiw7eL10
恭子「文句があんならな…当たって粉々に砕けてからぐちぐち言いや!!この腰抜けおたんこなすがぁあああ!!!」
洋榎「さっきから…人が下手に出て聞いてたら、ええ気になりおってええ!!」ガバアッ 片手で胸倉をつかむ
恭子「!?」
洋榎「うちかてあいつの事が…宮永照の事が大好きなんや!!!好きで好きで!!朝も、昼も、夜も、飯んときも、風呂んときも、麻雀打ってる時も、あいつの事ばかり考えてしまうんやあ!!!」
洋榎「それが…お前が…恭子がいらんことするけん! 気持ち伝える前に勝手に玉砕してもうたやないかああああ!」バキッ
恭子「ぐ…はっ!」
洋榎「お前が…あんないらんことせんかったら…」
恭子「…へっ、そうやって他人のせいにするんかいな?」
洋榎「何やて!?」
恭子「所詮あんたの好きっていうのはちょっとしたトラブルが起こったら引っ込んでまう。ありんこよりもほっそーいうすっぺらな気持ちやったんやな」
洋榎「っ!」舌打ち
恭子「せやから気持ちも伝えずに自己解決だけで済ますなって…言うとるやろうがああああ!!」バキィ
洋榎「うっ!?…おっ…え」
恭子「いつまでもメソメソしちょるようなやつはうちの知ってる愛宕洋榎やない!!とっとと部屋戻って一生そこでおたんこなすやっとけやあ!!!」
洋榎「お前に…お前にうちの何が分かるっちゅうねえええええん!!!!」ドゴッ
恭子「分からん!!!なーんも分からへん!!!そうやって自分だけで解決して口に出さなんだら誰も分かるわけないやろがあああ!!」ドスッ
洋榎「うっさいわあ!!!全部台無しにした張本人が分かったような口聞くなやああ!」バキッ
恭子「自分だけで済ませんと真正面から向き合いやあ!!!!」ドスッ
洋榎&恭子「ハァ…ハァ…ハァ…」
恭子「少しは目ぇ覚めたかいな?ビビりちゃん」ハァハァ
洋榎「うっさいわこの小悪党が」ハァハァ
洋榎「…」
洋榎「……分からんねん」
恭子「え?」
洋榎「さっきはっきり気付いてもうたけどうち、照が…宮永照が大好きや」
恭子「そうかいな」
洋榎「あの妙に偉そうな態度も、恐らく死ぬまで菓子のことを考え続けとるやろうおめでたい頭も、何もかんもあいつの全部を欲しいって思ってる」
恭子「…」
洋榎「せやけど…もうどないしたらええか…分からんねん」ポロ
恭子「…」
恭子「洋榎」
洋榎「!」
恭子「うちが言いたい事はさっきから何も変わってへん。『今の自分の素直な気持ちを伝える』それだけや。」
洋榎「恭子…」
洋榎「せやけど…もう、どないしたらええか…うちには…」
恭子「……」
恭子「!(これや!)」
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