103: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/16(月) 21:40:12.17 ID:Gqsp30dn0
俺は何と返事すればいいのか。
予想外すぎて何も言うことができなかった。
僧侶「ここでしたら、人と遭遇自体ほとんどしませんし」
確かに、この家を訪問する奴はいない。
僧侶「魔人さんの衣食住位ならお世話できます」
生きていく上で重要なものへの心配もいらない。
僧侶「ですから――」
魔人「…はい、とは言えねぇ」
僧侶「え?」
そう、受け入れるわけにはいかない。
魔人「俺はコソコソ逃げるのが嫌いなんだよ」
――違う
魔人「緩やかに老衰して死ぬなんてのは、魔人族の恥だ」
――そうじゃない
魔人「死ぬなら戦いの中でだ…それだけは譲れねぇ」
――そうじゃなくて…
僧侶「魔人さんは、生きていたいはずです」
――っ!
僧侶「そうでないと、2度も命拾いするはずないでしょう」
魔人「…あぁ、そうだな」
僧侶「なら――」
魔人「…違うんだよ」
僧侶「え?」
154Res/111.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。