135: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/18(水) 10:54:44.60 ID:kRpik67K0
僧侶「…ふふっ」
夢を見ながら僧侶は、寝言で笑った。
彼には申し訳ないが、懐かしい思い出だった。
「前ばかり見るな!!自分を振り返って反省する必要があるぞお前は!!」
彼は声が大きくて、はっきり物を言う人だった。
「俺はバカの思考は理解できねぇ。だから、お前が残党狩りに俺を売っても全く驚きやしねぇ」
人間への警戒心を、なかなかとかなかった。
「俺の怪我が完治するまで、お前が転ばないように俺がついていってやるってんだ」
それでも、優しい所もあった。
「お前の為じゃねぇ。雨の中お前のペースに合わせて歩きたくないけど、置いていくのも色々心残りだろ」
それは、不器用な優しさだった。
「で、好きな男とはまだ密着してないのか」
ちょっとデリカシーは無かったけれど。
「俺がお前を背負っていくからいいだろ」
…いや、ちょっとどころじゃなかったけれど。
「オイコラ、この通りピンピンしてっから勘違いすんじゃねぇよ、馬鹿が!!」
だけど、そのぶっきらぼうな優しさに
「ありがとう、って言ったんだよ!!聞き逃すんじゃねーよ!!」
私は結構、励まされてきた。
154Res/111.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。