59: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/12(木) 19:41:18.49 ID:zorRjnWi0
少し会話を交わした後、残党狩りの連中は女と別れた。
匂いが大分遠くに離れた後、俺は姿を現して女の側に寄った。
僧侶「…聞いてましたよね、全部」
魔人「あー」
やはり自分が元残党狩りだということがバレて気まずいのか、女の口調は暗い。
魔人「ま明日になりゃ忘れるな」
僧侶「…?」
魔人「さほどお前に興味ねーよ」
僧侶「まぁー」
間延びした返答だが、いつも通りの反応になった。
これで少しは気まずいのが解消された…と思いたい。
僧侶「でも彼もしかして、間接的に貴方を傷つけたことあるかも…」
魔人「んなもん、いちいち気にしてられねーよ。つか直接戦ったことはないのか?」
僧侶「無いと思いますねー」
魔人「本当にか?」
僧侶「えぇ…彼は残党狩り時代、逃がした敵はいませんでしたから」
魔人「へー」
そりゃ凄いと感心したが、女は気まずそうだ。
魔人「俺は仲間意識は薄い方だから、誰が狩られても気にしねーよ」
僧侶「え?あ、そうですかー…」
ん。こいつが気にしていることは、そういうことじゃないのか?
僧侶「あの」
魔人「ん?」
僧侶「暗黒騎士…って方、知ってますか?」
魔人「…っ」
154Res/111.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。