77: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/14(土) 18:48:12.24 ID:KW2Os1hn0
修道女「彼を知っていらっしゃるんですね」
僧侶「…」
魔人さんにといい、最近の自分は気持ちを読まれやすくなったみたいだ。
修道女「彼は、どのような過去を…」
彼女は不安そうな表情を浮かべる。
あぁ――その表情は、彼を想うからこそだろう。そして自分もきっと、そんな顔を浮かべているんだろう。
同じ気持ちを持つ者として、彼女の気持ちが痛い程伝わってくる。
僧侶「彼は――」
ずっと待っていた。
互いに同じ気持ちを持っていた。
彼の温もりを今でも鮮明に思い出せる程、強く強く抱きしめられた過去があった。
彼を待つことだけが、自分の生きる活力だった。
だけど今は――
修道女「…」
僧侶「…彼は残党狩りをやった後、情報屋になったんです」
彼はもう、帰ってこない。
僧侶「彼は、いい友人でした」
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