84: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/15(日) 16:48:09.72 ID:IK6jdd6z0
野生の勘が働く。
嗅覚にも聴覚にもひっかかるものはない。
だが殺気――それだけは間違いなく感じる。
魔人「おい…誰だ!」
暗殺者「勘がいいな…流石、魔王軍の実力者」
魔人「!」
そいつは目の前に現れた。
何もない空間から唐突に、姿を現したのだ。
魔人「はー、人間の魔法技術も進んでんだなぁ」
どういう魔法かはわからない。だがそんなもの考えても仕方ない。
俺はただ、俺を討とうとする奴を返り討ちにするのみ、
魔人「やるんなら相手するぞコラ」
暗殺者「…」
暗殺者は無言で刃物を取り出す。
動作は静かだが並々ならぬ殺気――
魔人「面白ェ」
久しぶりの戦い、この手を鮮血に染めたいという欲望に駆られる。
俺は笑った。それは戦いの嬉しさに興奮する、魔人の本能からか。
魔人「行くぜコラァッ!!」
俺は一気に駆け、伸ばした爪でそいつに襲いかかった。
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