9: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/06(金) 20:27:12.88 ID:+AkwQ9aA0
僧侶「昨日作り置きしてたスープは美味しかったので、それ温めてきますね」
返事するより前に女はのっそり立ち上がり部屋を出て行く。
腹が減ってるのであまり待ちたくはなかったが、この不味い飯で我慢するのはもっと嫌だ。
魔人(体調が戻ったら食ってやろうかあの女…)
ガシャーン
魔人「!?」
今の音。何かが割れたんだろうが、何だろう、物凄〜…く嫌な予感がする。
俺は恐る恐る、怖いもの見たさでそっとドアを開けた。そして後悔した。
僧侶「あだー」
魔人「…何やってんだ」
床には割れた卵や水が撒かされていて、尻餅をついた女は頭から粉を被っている。
恐らく床に撒かれてた水を踏んで転倒したのだろうが、どうやれば粉を被れるのか…いや別に答えを聞きたいわけじゃないが。
魔人「鈍臭い奴だな」
僧侶「あ、今片付けま」ゴッ
僧侶「いたた」
魔人「おい、今テーブルに頭ぶつけた時グラス倒れたぞ」
僧侶「あらら大変。布巾、布巾…」ベシャベシャ
僧侶「あったあった」フキフキ
僧侶「あれ、なかなか汚れが取れないなぁ?」
魔人「汚れた靴の裏で床を踏んでるからだあああぁぁ!!もういい、お前そこから動くな!!」
あまりの鈍臭い様子に、つい声を荒げてしまった。
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