229:名無しNIPPER[saga]
2015/03/19(木) 01:08:41.13 ID:XPE36w8R0
百二十九日目
引き続き偵察の日々が続く。ヘリで人員と物資が運ばれて、そして軍事用車両でいつもの方向に走っていくが、帰ってくる様子はない。まるで、運ばれ続けるベルトコンベヤのような感じだ。
車両に忍び込んで行き先を突き止めようと思ったが、帰ってこないということは、考えられるのは今いる場所から何かの理由で移動しているのか…。まぁ、そういうことだよな。さすがに危険の度合いが高すぎる。戻り道がわからなくなる可能性もあるし、この考えは却下だな。
考えが前者であった場合だが、人員を移動しているのだから、今根城している施設の人員は数が減っているのは間違いない。ヘリが向かう位置を逆に追跡すれば、自然とその場所も追えることにはなる。どうするべきか。
後はここのリーダーらしき人間を目撃する。色白で表情が薄く、不気味な上に男か女かわからない顔立ちをしている。背丈は高く見えるが、細く長い、いわゆるスレンダーってやつか。
周りの部下の様子は敬意を払っているというよりは、どこか恐怖の表情が見える。恐怖で部隊を縛っているのか、崩せれば、ここを崩すのは簡単でありそうだが…。
問題はWWPが開発していた技術だ。アラクネでもあれだけ凶悪で、PAAの時点で真正面で戦いを挑めば死ぬのは目に見えている。それ以外にもいろいろな技術をもっているとなると、頭が痛いな。
まぁ、PAAは間接部分までは装甲化していなくて、ゴムらしい素材でできているようだから、そこに剣を突き立てられれば倒せるだろう。つまり、アーミーゾンビやポリスゾンビのように、守られてないところを攻撃すればいいだけだ。
あとはどうにかして消防署に潜入はできないものか。適当に資料を回収して、あとはここから一時されば任務としては終わりともいえるからな。
まだ、今しばらくはここの連中の戦力はどんなものか、偵察しておくことにしよう。
百二十九日目終わり
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