87:ボイスレコーダーに録音が残されている[saga]
2015/02/19(木) 01:24:43.90 ID:RQ6IiwAAO
「…この地域だけで三カ所か」
「おう。でもいけそうなのは、都市外れ、拠点東南にあるとこぐらいだろ」
「そのようだが……、エクス、このシェルターの収容数は?」
「とりあえずは一万人入る、予定だったみたいだな」
「…渋った言い方をするな、何かあるのか?」
「それは今話すぞ放浪者。皆も知っての通り、シェルター建造はこの惨劇発生からしても最近の話だろ。だから、ばしょによっちゃあ、惨劇からすりゃあごく最近に建てられたものもある」
「つまりは、このシェルターは完成はしていない場所と言うことだな」
「ご名答、さすが野木。ここも惨劇のあの日から逆算すると、二ヶ月ぐらい前に建てられたシェルター。そんな期間でシェルターなんて作れるわけないから、ここは未完成だと思う」
「…探索する価値はないのか?」
「無くはないんじゃないか? 調べるに当たって、未完成のシェルターにもあの混乱状態だったから人を入れる計画の情報もあったし。問題はまだ誰かいるかだけどな」
「…密閉機能がなく、下手をすると感染者が紛れていたかもしれないシェルターか。行くだけ無駄そうだが、主任はどう考える?」
「放浪者のいう観点はわからなくもないが、シェルターは基本行政管理。もしかしたら、シェルター内にそのほかのシェルターの情報もあるかもしれない。情報の宝庫としては、見れるだろう」
「同意見だね。うまくすりゃ、この惨劇の理由もつかめるかもしれない」
「…行政管理という以上は無関係なわけはないか」
「ハッキングは端末にはめ込んでくれりゃこっちでやるよ。ただ、監視カメラの装置と違って貴重だから、回収してもらう必要はあるけどな」
「…最低二回、穴蔵に潜らなければならないわけか」
「状況によっちゃ、それ以上かもな。なんせ、仮にもシェルター、最新鋭の技術の結晶で、指紋照合やらなんやらで厳重なエリアはすぐは入れない可能性もある」
「今回のシェルターはそこまであるかはわからんがな」
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