過去ログ - 【ラブライブ!】user名:泥だらけのハイヒールを履いた元踊り子のための薬用石鹸
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/09(月) 22:24:51.62 ID:dwilK1n2O

にこにーの言葉に思わず身体がビクッと反応した。

なに、今の......いえ、私はそんな、踊りたいだなんて......そんなことを思っているわけが、

そんなこと、あるわけがないじゃない

ハイヒールを履いたやつが、踊りたいだなんて、
それこそ、認められる、わけがない

「何をバカなこと言っているの。私は踊りたくもないし、そもそもミューズの存在を認めていないわ。
スクールアイドルだなんて、そんなもの、......そんなもので学校が救えるのなら既に」

その言葉の先に続くセリフにエリチカさんは息を飲んだ。

私は一体、何を言おうとしていたのか

「すでに、何よ」

言葉を繋げない。
口の中がただ、無性に乾いていた。

あまりにも口の中がカラカラになりすぎて、口を開けたら、渇きを潤すために水を欲するように、
私は何かを、欲してはいけない何かを口にしてしまいそうな予感で口の中が一杯になる。

にこにーはその間もエリチカさんを黙って見つめている。

「1つ提案があるわ」

「な、なにかしら」

「私は今、左手に小銃を持っている」

「ええ、そうね。本来ならば生徒会長としてすぐにでも没収したいくらいの代物だわ」

「生徒会長として......ね。絢瀬絵里。あなたはこんな時でも自分の役割に正しくあろうとするのね。
そういうとこ、にこ、ほんっとそんけーしちゃうカモっ☆」

「全然尊敬なんてしてないくせに」

「あったりまえでしょ」

にこにーの秒単位でコロコロと変わる声色と表情にエリチカさんは、なにやら感動すらしていた。

こんな風に迷いなく自分を変えられたらどれほど楽なのだろう。

「あんた、ポンコツだから、ハッキリ言ってやるけどね。自分の役割に正しくあろうとし過ぎなのよ」

「自分に与えられた役割に忠実になって悪い?」

「悪いわよ。何言ってんの?
人に迷惑かけなければ何してもいいとでも思ってるの?
そんなの無理よ。
人間必ず誰かの迷惑になるように世の中廻ってるんだから。
役割ってね、役を割り振るって書くの。
知ってる?
役を割り振られなかった人にとって、
そんなどこの誰かが勝手に決めた役割に忠実です、
だなんて言われても、
そんな者迷惑以外の何者でもないのよ。
役を担っていて誰かに迷惑をかけずに生きてくだなんて、
まさかそんな甘っちょろいこと考えて生きていこうだなんて考えてないわよね?
自覚ないんだろうけど、
あんたの行動、
ニコたちにとってスッッッッゴク迷惑かかってるんだから」



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