過去ログ - 【ラブライブ!】user名:泥だらけのハイヒールを履いた元踊り子のための薬用石鹸
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17:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/09(月) 22:20:13.53 ID:dwilK1n2O
10.21 アイドルによるアイドルのためのハイヒールの壊し方


矢澤にこにーはエリチカさんの目を据えて言った。まっすぐに言う。

ゴクリと喉がなった。
誰かに自分の名前を呼び捨てにされるのは、希のあだ名を差し引いては久しぶりのことだった。

チャキッと音がして、右のコメカミに銃が突きつけられる。

エリチカさんは突きつけられたものの正体によって、瞳をそらすことができなかった。

希、あなたはわたしにこんな結末を用意するためにわざわざあの動画をみんなに見せたの......?

希ちゃんを一瞥する。
希ちゃんの表情にはエリチカさんを心配するようなものも、にこにーの行動を咎めるようなものも浮かび上がっていなかった。

そう。あなたはそっち側の人なのね。
別に裏切られたとは思わないけど。

これが希が描いた物語なら、私はどんな結末でも心から受け入れられそうよ

エリチカさんはにこにーに向けてまっすぐニコっと微笑んだ。

にこにーはその笑顔に当てられて、眉をしかめた。

「絢瀬絵里」

「なにかしら」

私もここまでかしらね、なんて柄にもなく思う。
高校も廃校になって、希も取られてしまう。

さっさと、ミューズを認めておけばよかった



「ミューズに入りなさい。いや、入れ。これは決定事項よ」



ゴクリとまた喉がなった。
その発言元が矢澤にこにーのもさることながら、その内容に驚いている。

周りの音が消えて、心臓が途端にばくばくとした。

どうして、なぜ、あなたは、そんなことをいうの

よりにもよって、ハイヒールになれすぎている、わたしに

「認められないわ......そんなこと......」

「認めなさい。あなた、本当は踊りたいんでしょう?」


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